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(回答先: 【買収列島】17年度予算案、衆院通過 (産経新聞) 【芝居屋廃業】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 3 月 03 日 05:53:52)
お寒い国会 2大政党というものの… 政権維持へ与党ペース死守
平成十七年度予算案の年度内成立が二日、早々に確定したことで、今国会も与党ペースが目立つ。いわゆる自民党長期単独政権が続いた五五年体制下では、与野党が重要法案をめぐり激突、しばしば国会が空転したが、水面下で話し合いを行い、決着をはかる場面が多く見られ、「国対政治」と批判を呼んだ。しかし、二大政党となり政権交代が現実のものとなりつつある今は、与党も野党に「花を持たせる」ような余裕はない。その一方、なれ合いを廃し、多数決で決める前提として必要となる中身のある論戦はほとんど見られなかったのも事実。与野党とも反省点が多い前半国会となった。(高橋昌之)
◆余裕なし
「民主党はまだ与党と協議する度に“お土産”をもらえると思っているようだが、それは違う」
今回の予算審議の最中、ある委員会の民主党議員は自民党議員からこう告げられたという。“お土産”とは、与野党が法案の取り扱いなどをめぐって対立した際、与野党の国会対策担当幹部が水面下で交渉して与党が野党側の要求を一部受け入れて決着を図ったことだが、それもいまや昔の話だ。
「五五年体制」では、自民党は与党の余裕から、国会でもめても野党に“お土産”を与えて事態の収拾を図った。野党側も政権獲得には程遠く、抵抗のための抵抗に終始した。しかし、平成六年に新進党、八年に民主党が結成され政権交代が現実のものとなり、国会は国政選挙での政権争奪をにらんだ「対決型」となった。
野党が審議拒否をしても最後は多数決で押し切る。政権維持に懸命な与党は、国会で野党に譲る余裕はなくなった。
その証明ともいえる予算の年度内成立は七年連続。与党ペースの国会は二大政党時代の姿といえそうだ。
「二大政党時代は与党に“譲りシロ”はない。寝る(審議拒否)といったら『どうぞ』といわれて寝たきりになってしまう」と、民主党幹部は苦悩する。
◇
≪粗い答弁、雑な攻め 論戦かみ合わず≫
◆深みなし
小泉純一郎首相と岡田克也民主党代表の今国会三度目の直接対決となった一日の衆院予算委員会でも、岡田氏は「政治とカネ」の問題で「各党の政策活動費を規制すべきだ」と主張したが、首相は「規制ばかり議論するから寄付する人が迷惑する」とかわし、議論はかみ合わなかった。
この日以外も、首相の答弁は真摯(しんし)に説明するというより、繰り返しや議論のすり替えが目立った。郵政民営化では「民間でできることは民間に」と繰り返し、民営化に伴う問題点などの説明は一切ない。経済政策でも「不良債権処理は進み、失業者も減り、悲観論とは逆の方にいっている」と自画自賛。消費税論議も「任期中はあげないといっている」と語るばかり。
二大政党時代は、国会論戦を通じ、双方の主張を国民に訴え、選挙で信を問うのが筋なのに、首相の粗い答弁と野党の雑な攻め口では、政治不信を助長するばかりだ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/03pol002.htm