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(回答先: NHK番組改変劇「暗黒の5日間」 (魚住昭) 投稿者 外野 日時 2005 年 2 月 10 日 23:51:16)
→ フジ・サンケイグループのメディアだが、番組の企画当初から改変に至る経緯を追った、比較的客観的な内容。
解説の視点はジャーナリスト・坂本衛氏が中心。
ところで、月刊『現代』2005年3月号 NHK番組改変劇「暗黒の5日間」(魚住昭)について
→ 筆者の関心はもっぱら自民党のNHK政治介入の問題点にのみ焦点があり、肝心の「女性国際戦犯法廷」自体への総合的検証は薄い。
無論NHKと自民党の関係に問題があるのは事実だが、一方「取材対象に近すぎる」番組制作の現場の問題への客観的な視点に欠け
るのは疑問。
あえてNHKと自民党との“癒着”を強調せんがために一方の問題点を看過するなら、この問題をミスリードする恐れなしとしない。
あくまでも報道と政治介入に伴うNHK組織の問題点を指摘したルポという位置付けであり、「女性国際戦犯法廷」開催のバックグ
ラウンド、NHK制作現場の一部が取材対象と一体化した事実をも検証しなければ、公平さを欠くことになると思う。
---------- 引用ここから ----------------------------------------------------------------------
■「NHK番組改変」の気になる“中身”【SPA!05.2/8号】P.22〜P.25
検証 問題となって「ETV2001」の放映VTRと修正前台本を入手!
修正内容・問題点をめぐり田原総一朗氏と森達也氏が緊急対談
○P.22〜P.23
元慰安婦が日本軍の責任を問う “裁判”なのに、被告も判決も不明
―問題の番組は、どこがどう改変されたのか? 入手した「修正前台本」などをもとに、「放映版」と比較して検証―
政治圧力があった/なかったとか、誘導尋問があった/なかったとか、いつのまにかNHK VS 朝日新聞の様相を呈し、大騒動になって
いるNHKの「番組改変問題」。しかしこの番組の視聴率は0.5%、ほとんどの人は肝心の番組を見ちゃいない。そもそもどんな番組を
作ろうとしていて、それがどう変えられたのか? そこで、本誌は番組修正前の企画書や台本を入手、実際に放映されたものと比較
しながら、番組改変の実態を明らかにする!
▼「NHK番組改変問題」経緯
▼番組の内容はこう変わった!
原版(〜'00.12) 修正版(〜'01.1.29) 放映版('01.1.30)
番組のテーマ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・
被害者の証言 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・
加害者の証言 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・
コメンテーター ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・
判決 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・
▼改変点
改変その1 「法廷ドキュメント」から「戦時性暴力」への抽象化
改変その2 誰にやられたのか 説明のない“被害者”
改変その3 法廷の評価は「意義がある→賛否両論ある→ダメ裁判」
改変その4 ツギハギだらけで意味不明なコメント編集
改変その5 最大の争点「判決」が「なかった」に
▼坂本衛氏(ジャーナリスト)のコメント
放送に詳しいジャーナリストの坂本衛氏は、これら改変の実態を次のように解説する。
「被害者証言やスタジオコメント、VTRコメントなどの削除された部分を見ると、『日本軍・兵士』など行為の主語、または行為
の主体を指す指示語を削った点で共通する。でも、『(性行為の)相手をさせられた』という』述語は残してある。つまり、誰
かによる戦時性暴力を裁く『謎の』女性法廷について、意義の有無をうんぬんする番組になってしまった。しかも、追加で入れた
女性法廷への批判的な意見だけは主語・述語の明確さが際立つので、説得力があるように見える。
対照的に、高橋氏や米山氏のコメントはツギハギされすぎて、何を言いたいのかわからなくなっています。
放映前の編集の跡をいくら分析しても、政治介入の証拠にはなりません。ただ、NHKが何かを気にして、意味不明のバカげた番
組に改変したことだけは確か。そうせざるをえなかったのは、制作者側にも甘さがあったことを意味します。制作者は、賛否が
大きく分かれる番組の『出し方』にまで責任を持つべきです。全国放送はビデオ販売するのとはわけが違う。私がこのテーマで作
るなら、自民党や右翼を取材して『戦時性暴力は問題だ』という声を引き出そうとしますよ。結局、『原版』は主催者に寄り過ぎ
ていた。『修正版』はVTRを見られないから断定はしないが、まだ番組として成立していたはず。と思ったら、『放映版』で台な
し。そんな流れでしょう。」
○P.24〜P.25
▼対談 田原総一朗 × 森 達也
どんどん本質から外れていく報道が結果的にマスコミ自身の首を絞める
―数々のドキュメンタリー番組を発表し、テレビ制作の現場をよく知る2人が、一連の「NHK番組改変」報道に対して警告する―
田原総一朗―いろんな番組があって、最終的に局全体でバランスがとれていればいい
森 達也―番組は制作者のメッセージ。公正中立なんて幻想でしかない。
−問題なのは自己規制ではなく“他律規制”
−「期待権」が認められたらどんな取材もできなくなる
---------- 引用ここまで ----------------------------------------------------------------------