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NHKの海老沢勝二前会長(70)が辞任翌日の26日、事実上の「海老沢院政」を固める顧問に就任したことが、視聴者らの猛反発を受けている。同局には27日、約10万件にも及ぶとみられる抗議電話が殺到し、回線はパンク状態となった。今後、受信料不払いが増えるのは必至で、局内外からは、新会長に就任した橋本元一氏(61)の改革意欲を疑う意見が噴出する。「皆さまのNHK」は視聴者をナメ切っているのだ。
【狡猾】 「想像を絶する狡猾(こうかつ)さ、というしかない。『技術畑会長、女性副会長』などで目先を変えようとしたようだが、NHKの異常体質が変わらないことがハッキリした。改めて、橋本会長以下、経営陣の総入れ替えをするしかない」
作家の麻生千晶氏は直言する。それほど、NHKの感覚は異常というしかない。
27日、同局の視聴者コールセンターと営業コールセンターの電話は鳴り止まなかった。その数は、一部で10万件に及んだと推定されている。
海老沢氏に加え、笠井鉄夫前副会長(63)、関根昭義前専務理事・放送総局長(62)の顧問就任まで明らかになり、こうした露骨な「院政人事」への抗議がほとんどで、昨年12月、紅白歌合戦の元プロデューサーが制作費着服事件で逮捕された時に匹敵するという。
同局は「今後、国会で審議される予算案が海老沢氏の下で策定された実務上の理由」と説明している。
だが、同局を史上最大の危機に直面させた「A級戦犯」たちに専用の部屋を用意し、「報酬もかなりの高額」(同局OB)という厚遇ぶりを見る限り、「海老沢院政、橋本傀儡政権」といわれても仕方なさそうだ。
【経営委も苦言】 理解困難な3氏の顧問就任は、同局の最高意思決定機関・経営委員会にも事前の報告はなかったといい、石原邦夫委員長(61)は27日、橋本会長に対し、「十分顧問制度を説明し、視聴者・国民から誤解のないようにお願いしたい」と苦言を呈した。
NHK職員で作る日本放送労働組合(日放労)も同日、「NHK再生の機運に水を差すものだ」と強く抗議。海老沢氏らの顧問委嘱を撤回するよう経営側に文書で申し入れた。当然だろう。
【日テレ会長もエビ斬り】 政治記者の先輩で、海老沢氏を「エビちゃん」と呼んできた日本テレビの氏家斉一郎会長(78)も呆れ果てる。
同日夜、記者団から海老沢氏の顧問就任を聞かれ、「民間企業ではあり得ないこと。新執行部は普段以上に組織を引き締めなければならないのに…。NHKは世間の雰囲気が分かっていない」と斬り捨てる。
「院政人事」を認めた橋本会長にも、「消去法で決まったんだろう。いつも以上に(改革を)アピールなきゃダメだ」と苦言を呈した。
さらに、海老沢氏に支払われるとされる約1億2000万円の退職金にも、「客観的に言えば、全額なり、半額なりを返上するという手もある。日本テレビならもらわない? 当然だ」とアドバイスした。
【釈明放送】 NHKは29日、橋本会長と永井多恵子副会長(66)が出演する特集番組『NHKの改革・再生に向けた取り組み(仮題)』を総合テレビとラジオ第一で放送する。
橋本会長らは平成17年度予算案と事業計画案、改革施策案を具体的に説明し、不祥事で失われた視聴者の信頼を回復するのが狙いという。
国会承認前の予算案を番組で説明するのは極めて異例だが、前出の麻生氏は「NHKはいわば『ヒラメの集団』で、上しか見ていない。幹部にも経営委員会にもマズイ情報は上がらず、都合のいい情報しか入らない。完全に体制を変えるしかない」と話している。
(夕刊フジ) - 1月28日13時3分更新