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(回答先: 「レベル４」非常体制 事故調、５人を急派 国交省が対策本部設置 (産経新聞)goo 投稿者 愚民党 日時 2005 年 4 月 25 日 19:49:11)
兵庫の電車脱線、５４人死亡
４００人超けが、車内に生存者
ＪＲ発足以来最悪の惨事
２５日午前９時１８分ごろ、兵庫県尼崎市久々知３丁目のＪＲ福知山線の尼崎―塚口間の踏切手前で、宝塚発同志社前行きの快速電車＝７両編成、乗客乗員約５８０人、高見隆二郎運転士（２３）＝の先頭５両が脱線し、うち２両が線路から約６メートル離れた９階建てマンションに激突して大破した。
尼崎市消防局などによると、同県三田市の田窪稔さん（４５）ら男性３０人、女性２４人の計５４人が死亡、４１７人が重軽傷を負った。先頭車両から生存者が見つかり、救出を急いでいる。高見運転士は見つかっていない。
４２人が亡くなった１９９１年の信楽高原鉄道事故を上回り、ＪＲ発足以来最悪の惨事となった。兵庫県警は業務上過失致死傷などの疑いで尼崎東署に捜査本部を設置、運転や運行管理に問題がなかったか松下正俊車掌（４２）らから事情を聴いている。
調べでは、電車は脱線後、線路脇の駐車場に突っ込んで乗用車を跳ね飛ばし、そのままマンションに激突。先頭車両は１階駐車場部分にめり込み、２両目も１両目に重なって大破した。ステンレス製の車体はひしゃげて「く」の字になり、壁面にへばりついたような状態になった。
ＪＲ西日本によると、電車の最後尾の手前約５メートルのレール上に石が砕けたような跡が５メートル続いていた。砕けた跡の約１０メートル先から電車が衝突したマンション付近まで約６０メートルにわたり、枕木に傷が付いているため、脱線はマンションの約６０メートル手前とみられる。
置き石などの可能性もあるが、３分―４分半前に別の列車が通過した際は異常がなかったという。現場近くでは、昨年８月にもレールに石の砕けた跡があり、同社は置き石の可能性が高いとしている。
電車は事故直前に手前の伊丹駅を８メートルオーバーランしたため１分３０秒遅れで発車。車掌と指令室が無線でオーバーランについてやりとりした直後に事故が起きたという。複数の乗客は「遅れを取り戻すかのように普段よりかなり速度を上げていた」と証言した。
ＪＲ西日本によると、現場は急な右カーブで、制限速度は時速約７０キロ。約１３０キロ以上で通過すると脱線の危険があるというが、当時の速度は不明。
高見運転士は運転歴１１カ月。これまでにオーバーランや居眠り（車掌時代）などで訓告や厳重注意処分を計３回受けていた。
ＪＲ西日本の垣内剛社長は記者会見し「鉄道事業者として非常に申し訳ない」と謝罪した。
現場はＪＲ尼崎駅の北西約１キロ。近くには中央卸売市場や工場などが点在している。
◆「助けて」とうめき声 つぶれた車両、救出難航◆
「く」の字形にひしゃげた快速電車。血まみれで泣き叫ぶ乗客。２５日朝、兵庫県尼崎市で起きたＪＲ脱線事故。車体はマンションの壁に巻き付くようにめり込み、ぺしゃんこにつぶれた車内からは「助けて」「痛い」とうめき声も。救出作業は難航し、駆け付けた乗客の家族は祈るような気持ちで見守った。
事故発生直後、マンション近くにはブルーシートが敷かれ、負傷者数１０人が横たわった。マンション６階に住む主婦（６２）は「部屋でくつろいでいたら、ドーンと爆発のような音がした。電車から次々とけがをした人が運び出され、顔や頭、足から血を流している人が救急車を待っていた」という。
「進行方向の左側にたたきつけられた。車体にひびが入っていて、乗客みんなでこじ開けて、そこから出た」。車内で転倒して左手を骨折した中学３年の山下未知さん（１４）は青ざめながら脱出を振り返った。
２両目で立っていた会社員柴垣篤さん（３３）は「ガシャンという大きな音がして、車両の片側が浮き上がった。あおむけに倒れ、顔中が擦り傷だらけになった」と証言。３両目に乗っていた大学生の男性は「誰も助けが来ないので『僕らで助けるしかない』と１、２両目に助けに行った。頭から血を流してぐったりしている人や『おなかが痛い』と訴える女性を、血まみれになりながら助けた」という。
４両目に乗っていたという神戸市内の女性（２７）は、セーターに血のりを付けたまま「頭が真っ白になった。助けを呼んでも、誰も来てくれなかった」と唇を震わせた。
事故後、車内には多数の乗客が取り残された。座席はなぎ倒され、床は衝撃で大きく裂けた。レスキュー隊員はドリルやカッターで車体をこじあけ、わずかなすき間から懸命に呼び掛けた。
兵庫県三田市から駆け付けた会社員の男性（５７）は「娘が電車に乗っていたはず。電話が通じない。救出現場にも近づけないし、どうしたらいいんだ」といら立ちを募らせた。
■「非常に申し訳ない」 ＪＲ西日本社長が陳謝■
「鉄道事業者として非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです」。大阪市北区のＪＲ西日本の垣内剛社長は本社で緊急記者会見、死傷者が４００人を超える事故を起こしたショックを隠しきれない様子で話した。
午前１１時１５分すぎ、同社４階の大会議室。約１５０人の報道陣が詰め掛けた。垣内社長は「２００人以上が現場に入り、全力を挙げて救援に当たっている。亡くなられた方やご親族の心中は察するに余りある」と沈痛な表情で述べた。
「事故当時の列車の速度は」「車と衝突したのか」。矢継ぎ早に質問が飛ぶ。同席した鉄道本部の村上恒美安全推進部長は「現場はかなりきついカーブ」「制限速度は７０キロ」とうつむき加減に答えたが、事故原因にかかわる質問には「今後調査する」と繰り返した。
会見では、電車が事故前に伊丹駅（兵庫県伊丹市）でオーバーランしたために、塚口駅（同県尼崎市）を１分遅れで通過したことが判明。「遅れを取り戻そうと急がせたのでは」との質問に、村上部長は「確認できていない」と答えた。
垣内社長は最後に「事故原因は不明だが、警察など関係機関と協議し、早急に究明に努める。何よりも被害者の方々への対応に誠意を尽くしたい」と繰り返した。
同社は午後も断続的に会見。２度目の会見では、運転士の勤務態度について三浦英夫運輸部長が「以前オーバーランを起こした際、訓告処分を受けている。『ついうっかり、通過駅と勘違いした』と話していた」と説明した。
３度目の会見では、村上安全推進部長が、現場のレール上で石の粉砕痕が見つかったことを明らかにした。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20050425/top_____detail__000.shtml
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。