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http://www.mainichi-msn.co.jp/ (毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050226k0000m020073000c.html
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<明治安田生命>金融庁が業務停止命令 3月4日から2週間
信頼回復に向けての決意や道筋見えず
金融庁は25日、明治安田生命保険に2週間の業務停止を命じた行政処分の発表で、
違法な保険金不払いや、営業職員による勧誘の具体例を明らかにし、同社の問題点を
浮き上がらせた。同社は「信頼回復に不退転の決意で取り組む」との談話を発表した。
しかし、金子亮太郎社長が、問題が発覚した18日に確約した「自分を含む社内処分」も
25日までに決められず、信頼回復に向けた決意や道筋はみえてこない。
違法な保険金不払い例は
(1)契約者が契約当時、重病にかかっていると認識しておらず、告知義務違反に当たらない
にもかかわらず、その病気で死亡した場合に保険金詐欺だと断定した
(2)死亡した契約者が、他の生命保険会社の営業職員だと判明したケースで、告知義務の
ない事項なのに、「重要事項を告知しなかった」と保険金を支払わなかった−−などがあった。
また、営業職員の違法行為は病気を告知しないで契約することを勧め、契約者が死亡すると
「告知義務違反」として会社が保険金を支払わなかった例があった。今回の問題が深刻なのは、
募集と保険金支払いという契約の「入り口」と「出口」で多くのトラブルが発生していることを知りながら、
手をこまねいてきた経営陣の怠慢がはっきりしたからだ。
「詐欺による無効」を理由に保険金を支払わないケースは、大手各社では年10件程度だが、
明治安田生命では過去5年半で213件に達した。同社の支払い部門は、営業サイドの違法な
募集による契約が多数あるのに気付きながら、是正を働きかけてこなかった。金融庁は
「保険金支払い部門と保険募集部門の連携が全く取られていない」と指摘した。
さらに金融庁は、保険金の不払いが妥当かどうかについての「経営陣によるチェックが何ら行われて
いなかった」と経営陣のガバナンス(企業統治)の欠如を、大きな問題としてクローズアップした。
明治安田生命は、経営体制の抜本的な見直しを迫られている。
【古田信二、竹島一登】
毎日新聞 2005年2月25日 20時08分
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