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2005.08.29
Web posted at: 10:52 JST
- CNN
ニューオーリンズ(CNN) メキシコ湾を北西に進んでいる米国史上最大級のハリケーン「カトリーナ」は28日午後(日本時間29日午前)、米気象当局の分類で最高の「カテゴリー5」に勢力を増し、メキシコ湾岸に迫っている。ルイジアナ州ニューオーリンズでは、全市民に避難命令が出された。
米ハリケーンセンターによると、フロリダ南端を通過した「カトリーナ」は最大風速75メートルに達し、メキシコ湾を北上中。29日午前(日本時間同日夜)にルイジアナ州上陸が予想されている。
ブッシュ大統領は28日、ルイジアナ、ミシシッピー両州とフロリダ州南部を災害地域に指定。ルイジアナ州のブランコ知事は、ニューオーリンズ一帯で深刻な浸水や停電などが懸念されるとコメントしている。
市内の約7割が海抜以下の低地にあるニューオーリンズでは、救急職員やマスコミ、ホテル関係者など一部を除き、全市民130万人に避難を命令。市内から出る道路は同日夕から、北や東西へ向かう激しい渋滞に見舞われた。
ネイギン市長は「パニックさせるつもりはないが、事態はきわめて深刻だと強調したい。今まで誰もが恐れてきた嵐がついにやってきたのだ」と警告した。
市内に残った約10万人は、世界最大級の屋根付き競技場「ルイジアナ・スーパードーム」などに設けられた避難所に入るために行列。ドーム内には1万人以上が集まり、入るために6時間以上行列していた。人々は持参した毛布などにくるまり、観客席に座っているという。
ブランコ州知事は、市内最大の避難所スーパードームでも停電や浸水が予想されるため「とても居心地がいいとは言えない状態になるだろう」と警告している。
市当局はホテルに缶詰状態となった観光客に対しては、3階以上に避難し、窓辺から離れるよう呼びかけている。
ニューオーリンズ近郊の米気象庁観測所は、ハリケーン直撃地域の多くは「数週間、あるいはさらに長い間、居住不可能となる」と警告。低層の木造住宅は破壊され、コンクリートの高層住宅も「重大な被害を受ける」と予測し、「高層のオフィスビルやマンションは激しく揺さぶられ、中には崩壊するものもあるだろう。強風で窓ガラスは割れ、吹き飛ばされた色々なものが空中を飛び交うと予測される。中には、家具や軽自動車などといった重量のものも、空中を飛ぶ危険がある」と注意を呼びかけている。
米国の気象分類で最大級を示す「カテゴリー5」のハリケーンが米本土に上陸するのは、20世紀に記録を取り始めて以来、1936年9月上旬、1969年8月の「カミール」と1992年8月の「アンドリュー」に次いで4度目。「カミール」はミシシッピーに上陸し、256人が死亡。「アンドリュー」はフロリダに上陸し、23人が死亡した。
「カトリーナ」はすでにフロリダ南部に上陸し、7人が死亡している。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200508290003.html