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(回答先: 「最悪の兵器で消されたよう」米大統領が被災地に 【読売新聞】 ブッシュは911のように笑っていた! 投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 03 日 07:36:59)
米ハリケーン被災4日『もう時間切れだ』
2日、米ニューオーリンズで、ハリケーン「カトリーナ」被災地からの移送を求めバスに集まる避難住民ら=石川保典撮影
【ニューヨーク=池尾伸一】超大型ハリケーン「カトリーナ」の最大の被災地になった米ルイジアナ州ニューオーリンズに二日、軍の輸送部隊が、被災から四日経過してようやく到着、食料や水を搬入した。ブッシュ米大統領は、この日、災害発生後、初めて被災地を視察したが、対応の遅れに住民らから非難の声が相次いだ。
市内ミシシッピ川沿いの中心地「フレンチ・クオーター」で起こった火災が消防隊がいないため周辺建物まで拡大するなど被害は深刻化している。
被災地では同日、米陸軍工兵隊幹部が「洪水であふれた水を除去するには最長で八十日かかる」との見通しを公表した。
トラック五十台、州兵約千人からなる輸送部隊は水浸しになった道路を通り、約二万人が避難している同市のコンベンションセンターに到着した。市内は強盗やレイプなど無法状態に陥っているため、大量の銃や弾薬も運び込んだ。
同センターでは、避難後に病死する人も続出しており、非難の声も続出。AP通信の取材にマイケル・レビーさん(46)は「なぜ、もっと早く来られなかったのか」と批判。同市のネーギン市長もCNNに対する声明で「もう時間切れだ。人々がもう一日生き延びられるかは神のみぞ知る」と怒りをあらわにした。
■ニューオーリンズ・ルポ
【ニューオーリンズ=石川保典】救出活動が、本格化した米ルイジアナ州ニューオーリンズ市。中心部から北西に約八キロ離れた高速道路10号沿いに、二日、軍や沿岸警備隊のヘリが何機もひっきりなしに降り立ち、コンベンションセンターやスーパードームなどに取り残されていた市民を救出、運び下ろしていた。
高速道路脇の草原では、約千人に膨れあがった市民がバスによる移送を待っている。
高架下で日差しを避けバスを待っていたジョン・ウイリアムズさん(39)の一家八人はその日朝、自宅の屋根からヘリでつり上げられ、救出されたばかりだという。「丸四日も屋上にいた。昨夜は全員で神に祈り、朝、屋根に、『母と妻、九カ月の赤ちゃんと三人の子どもたちがいる、助けてください』と書いていた直後にヘリが来た。きょうだめだったら泳いで助けを呼びに行くつもりだった」と一気に話した。
ドロレス・パットマンさん(50)も、避難先の友人のアパート屋上から朝五時半、ヘリで救出された。「アパートの住民十人といっしょに屋上でキャンドルを燃やしていたら、これに気が付いた沿岸警備隊が助けてくれた」という。
だが、市民の数に比べ到着するバスはわずか。前日の一日から待ち続けているベネット・バプティーズさん(50)は「今日は三、四時間ごとに数台ずつ来るようになった。でも、人がいっぱい増えてしまって、いつになったら乗れるのか」と不安そう。
夕方五時前、四台のバスが到着した。長い列ができ、これに並んでいたパットマンさんの目の前で、ドアは無情にも閉まった。「何としても、今日中に乗りたいわ。早くここを出て、冷たい水が飲みたい」。そう苦笑いしたが、バスは来ないまま夜を迎えた。
この日、到着したバスはわずか十数台。ウイリアムズさんは「夜中は家族で寝ずの番をする。大変だけど、それでもここは冠水した家よりずっといい。警官がいて安全だし、食料も水もある。あとはバスさえ来て脱出できれば…」と自らに言い聞かせる。だが、ある警官は「治安が悪化して、ドライバーが怖がり、バスがあまり集まっていないようだ」と漏らした。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050903/eve_____kok_____000.shtml