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■西武株問題、近く本格捜査 証取法違反容疑 東京地検
堤氏、関与の疑い
西武鉄道による大株主保有比率の虚偽記載問題で、東京地検特捜部と証券取引等監視委員会は近く、証券取引法違反容疑で本格捜査に乗り出す方針を固めた。特捜部は、コクドの堤義明前会長(70)を含む関係者から任意で事情を聴いてきたが、証券市場の信頼を著しく傷つけ、一般株主らを欺く悪質な行為があったと判断した。昨年10月に明るみに出た、長年にわたる西武グループの名義偽装株問題は刑事事件に発展する見通しとなった。
捜査を進めているのは有価証券報告書の虚偽記載、インサイダー取引の二つの容疑。特捜部は年明けから、西武鉄道とコクド両社役員ら関係者の一斉聴取を始めた。
2月22日からは堤前会長本人からも任意で事情聴取を進め、前会長のほか、両社の旧経営陣の立件に向けて詰めの捜査をしている。
調べなどによると、コクドは保有する西武鉄道株を元社員らの個人名義に偽装し、西武鉄道はコクドの株保有比率の虚偽記載を続けてきた。上位10株主の持ち株比率が東京証券取引所の上場廃止基準に抵触するのに隠していた。
コクド前専務らは04年5月、株券を電子化する制度が数年後に実施され、偽装が発覚する可能性が高いことを堤前会長に報告。大量売却で株保有比率を下げようとする前専務に対し、前会長は「待つように」と指示したとされる。
この後、西武鉄道社内では有価証券報告書を提出する直前の04年6月20日ごろ、当時の社長らが協議し、名義偽装分の記載を是正せずに提出することを最終的に決めたという。特捜部は、虚偽記載は堤前会長の意向が西武鉄道側に伝わった結果だった疑いがあるとみている。
特捜部は、03年6月に西武鉄道が提出した、同年3月期の有価証券報告書の虚偽記載についても、同社元社長や堤前会長の関与について調べている模様だ。
また、04年8月20日に西武鉄道の取締役会で同社監査役が名義偽装株の存在を指摘したことを受け、同社がコクドに事実確認を依頼した直後、堤前会長はグループ各社の幹部らに大量売却を指示したとされる。
前会長らはこの後、約70社に大量売却しており、証取法で禁じられたインサイダー取引にあたるという見方を強めている。
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■《折々のうた》
大岡信
あたたかや万年筆の太き字も
片山由美子(かたやま・ゆみこ)
『風待月(かぜまちづき)』(平一六)所収。この句で最も重要な点は、「あたたか」という形容にどんな言葉がふさわしいかにあるのはいうまでもない。平凡な例でいえば、人柄についての言葉でもありうる。作者は「万年筆の太き字」をあげた。なるほどそうだね、とすぐに納得できる人は、多少とも「万年筆」を使い慣れている人だろう。筆記具への愛着は文章を書く人ならだれでも持っていようが、この句はそれを作の動機にしている。
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