現在地 HOME > 国家破産39 > 195.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 三共、第一薬が10月に経営統合、売上高9000億円−再編に弾み(4) (ブルームバーグ) 投稿者 乃依 日時 2005 年 2 月 25 日 19:49:13)
製薬業界 再編加速 三共・第一製薬、統合で合意 売上高9000億円超す
国内製薬二位の三共と同六位の第一製薬は二十五日、十月一日付で経営統合することで基本合意したと正式発表した。持ち株会社の社名は「第一三共」で年間売上高は九千億円を超え、業界首位の武田薬品工業に迫る第二位となる。製薬業界の国際競争が激化する中で、経営規模の拡大で生き残りを目指す。今年四月には山之内製薬と藤沢薬品工業が経営統合して「アステラス製薬」が発足することも決まっており、今回の統合は新たな業界再編の引き金になりそうだ。
十月一日付で株式移転方式により共同持ち株会社を設立し、その傘下に両社は入る。第二段階として平成十九年四月をめどに、両社の医療用医薬品事業を統合して事業持ち株会社を設立、その持ち株会社の傘下に海外子会社や一般用医薬品事業などを配置する計画だ。
株式移転比率は、第一製薬株一に対して共同持ち株会社の株一・一五九を、三共株一に対して持ち株会社の株一を割り当てる。持ち株会社の社名は「第一三共」とし、会長には第一製薬の森田清社長、社長兼CEO(最高経営責任者)には三共の庄田隆社長がそれぞれ就任する。
今回の統合により、研究開発費は「生き残りのために最低限必要と考えられる」(庄田社長)という一千五百億円を確保し、最大手の武田薬品を上回るほか、国内の医薬情報担当者(MR)も米ファイザーに次ぐ国内二位の二千五百人となる。また、三共が循環器系、第一製薬は感染領域系に強いこともあり、研究開発での相乗効果も期待できるとみている。
◇
■生き残りへ経営規模拡大
三共と第一製薬が経営統合に踏み切るのは、欧米の製薬業界で大規模な再編劇が続く中で、生き残るためには経営規模の拡大が不可欠と判断したからだ。記者会見でも両社長は「日本発のグローバルな創薬企業に発展する」(庄田社長)、「成長のスピードを速める」(森田社長)と強調してみせた。
欧米メーカーは、M&A(企業の合併・買収)をテコに巨大化が進んでおり、日本市場にも営業攻勢をかけている。「国内市場で外資勢のシェアが高まっている」(森田社長)として国内メーカーの危機感は募るばかりだ。すでに中外製薬はスイスの製薬大手ロシュの傘下に入るなど、外資との提携で生き残りを目指す企業もある。
また、平成十八年には商法改正で外資でも株式交換による企業買収が可能になり、外資による日本企業の買収が相次ぐとみられている。このため、巨大外資による敵対的な買収を防ぐためにも、経営統合などによって時価総額を拡大する必要に迫られている。
今回の三共と第一製薬の統合に伴い、国内は武田薬品、アステラス製薬を含めた三強体制になる。だが、欧米勢では米ファイザーをはじめ、売上高が百億ドル以上の企業が十社以上も存在し、最大手の武田薬品でも世界の中では、その売り上げ規模は十五位前後に過ぎない。
このため、庄田社長はさらなるM&Aの可能性について「まずは今回の統合をやり遂げる」としつつも、「統合は出発点」と新たな規模拡大に意欲をみせる。今後は最大手の武田薬品や独自路線を貫くエーザイなどを含め、合従連衡に向けた動きが一段と加速するのは確実だ。(大柳聡庸)
http://www.sankei.co.jp/news/morning/26kei001.htm