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(回答先: 深刻化する中国の汚染と日本の食糧危機 (World Report) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 4 月 08 日 22:33:02)
年金の悲劇
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我々国民の年金は、一体誰のものなのでしょうか?
『有利な運用をするよ』といって、膨大な金額を株式・ヘッジファンド・不動産投信等のリスクのある金融商品に投入して、膨大な損を出しても誰も責任を取らないシステムになっており、滅茶苦茶な使われ方をしています。
その滅茶苦茶な使われ方をした一例が国会で明らかになりましたが、この報道は僅か11行の小さな囲い込みで報じられただけでした。
では、一体どのような運用がされたのでしょうか?
【西武鉄道株主名簿】
2004年9月
2004年3月
第3位
日本トラスティ信託
2,118万株
1,850万株
第5位
日本マスター信託
1,407万株
1,163万株
第6位
資産管理サービス信託
1,366万株
959万株
合計
4,891万株
3,972万株
<+919万株>
(平均取得価格 1,400円平均として、680億円相当)
2004年3月末から9月末までの間に、公的年金が、西武鉄道株を919万株も購入していたことになるのです。(1ヶ月平均では、150万株)
上場廃止前から、実態のない株として、証券市場で認識されていたこの【西武鉄道株】を公的資金は半年間で919万株も買い、事実上、実態のない株価を支えたことになるのです。
この【西武鉄道株】の月間売買高は、500〜600万株でしたから、公的年金だけで、30%も占めていたことになり、<一手買い>とでも言える状態にあったことになります。
上記(4,891万株)は、殆どが公的年金・厚生年金基金の保有のものとされており、3月15日の参議院厚生労働委員会で明らかにされた内容では、【国民年金】と【厚生年金】の積み立て金を運用する年金資金運用基金で、1,100万株保有しており、株価が暴落した段階で全株を売却したと報告されています。
平均買値が1,400円で、1,100万株保有ですから、154億円の投資を行ったことになります。
それを一株249円で売却した(27億円)とされていますのでこの取り引きで、【国民年金】と【厚生年金】だけで127億円もの損をしたことになります。
上記の株主名簿を今一度ご覧ください。
信託名義で<4,891万株>保有しており、もし全株を249円で売却したとすれば、売却代金は121億円にしかなりません。
全体の損害は559億円にも上るのです。
今回国会で明らかにされました127億円の損など、かわいいものだと言えます。
殆どの国民は西武鉄道の上場廃止など自分には関係ないと思っていましたが、どっこい自分の年金資金が上記のように膨大な株を保有して、結果500億円を超える損を出して自分の年金をそれだけ減らしてしまっているのです。
それでも国民は『自分に関係ない』といえるでしょうか?
そして、運用を担当した責任者の責任は?
国民が無関心でいる間に自分たちが払い込んでいる年金がどんどん減っていっているのです。
また、規模は“小さい”ですが、先日年金運用の失敗で144億円の損をしたとの報道がありました。
お酒の小売業者の団体である『全国小売酒販売組合中央会』が、会員の年金資金である144億円を『国際詐欺団』にまんまと騙し取られたのです。
見事なスキームだといえますが、金融知識のあるものなら『おかしい』と簡単に分かるような仕組みだったのです。
この詐欺の登場人物・舞台は以下のようなものです。
登場人物
スイスの金融機関、カナダの会社、弁護士
舞台
イギリス・カナダ・タックスヘイブン
シナリオ
立派な事務所を設営し、あたかも事業があるように見せかけ、そして当初一年くらいは利払いを行い十分信用させておいてから、『運用に失敗しました、残念でした』と、消えてしまう。
追跡しましても、後の祭りです。
調べようにも、そもそも『全国小売酒販売組合中央会』に調査能力などあるはずがありません。
国際詐欺団は、そのようなところを狙って食い込んでくるからです。
100億円もの詐欺を働くのです。
1億円、2億円の舞台装置など安いものだったはずです。
今、カナダ・米国等の債券・債権運用で、同様な“シナリオ”で運用を行っているところがあり、今後被害が飛躍的に増えることもありえます。
自分の年金は、自分で守るということが今後益々重要になってきます。
http://www.collectors-japan.com/nevada/main/m_050315_3.html