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(回答先: ユダヤ教に関する雑感 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 5 月 19 日 21:34:26)
たけ(tk)の雑感ですが、
ユダヤ教の神には、宇宙神の側面と民族神の側面とがある。
宇宙の創造者としての宇宙神は、本来は人類ともユダヤ民族とも無関係なもの。
それで、ユダヤ教では、
(1)神は多くの民族に啓示を与えたが、ユダヤ人だけがその啓示を拒否しなかった、
(2)ユダヤ民族は宇宙神と特別な契約をしたために宇宙神とユダヤ民族とは特別な関係にあると主張する。(ホロコースト=焼き尽くす献げ物=はこの契約の儀式)。
などと説明されている。
その結果として、次の二つの見解の傾向に分離する。
(a)宇宙神はユダヤ人の民族神ということになった、という見解
(b)宇宙神がユダヤ人の民族神でありつづけるためには、ユダヤ民族が神との契約を守りつづけることが条件である、という見解
(a)は存在的選民主義というべきもので、「選民」であるから何をしてもよい、という見解になる。シオニズムに繋がる考え方。
(b)は当為的選民主義というべきもので、「選民」でありつづけるためには、厳しい掟に従うことが必要条件であり、その掟に反すれば罰が下り、選民(ユダヤ人)であることさえできない、という見解。これは正統派ユダヤ教に繋がる。
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それとは別に、たけ(tk)思うに、シオニズムは旧約聖書で繰り返し過ちを犯し続けたユダヤの民衆の傾向を反映した俗信であるように思われる。そのような傾向に対して預言者たちが繰り返し警告し続けた。その物語が旧約聖書の物語なのだ。
それが最初に書かれているのは、出エジプト直後に「若い雄牛の鋳像」を崇拝し始めたことだとおもう。
安直に「我々に先立って進む 神々」を求めたがる民衆の願望を反映した思想傾向は「イスラエル国家」という偶像への崇拝として、現代によみがえった。それがシオニズムであると、たけ(tk)は考えている。
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イスラエル国家は、現代のユダヤ人にとっての「若い雄牛の鋳像」なのだ。
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/258.html
投稿者 たけ(tk) 日時 2005 年 5 月 14 日 00:09:58: SjhUwzSd1dsNg
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この話の中で「焼き尽くす献げ物(ホロコースト)」が「若い雄牛の鋳像」という偶像に対して行われていることは興味深い。ユダヤ人が「ホロコースト」と言ったとしも、ユダヤ教の本来の神(宇宙神)に対して行われたとは限らないということか。