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最初にカルトという言葉の定義について、簡単に説明しておきたいと思います。
マスコミなどでは「カルト教団」「カルト的」など、あまりいい意味で使われることのない「カルト」ですが、語源はラテン語の「cultus」=耕す、です。
意外だと思われるかもしれませんが、カルトという言葉は、本来ならば文化、または少し変化して神々への祈りといった意味で使われていたもののようです。
しかし、言葉というのは時代ごとに変化していくものであり、過去がどうであろうと現在の意味が重視されるべきだと、私は考えています。
現在の「カルト」という語ですと、「祭儀や儀礼を伴う宗教的体系」、または「特定の人物・事物への崇拝」を指す言葉、と定義されるようです。
特定アイドルなどへの狂信的な態度を「カルト的」と表現するのは、後者の延長と言えるでしょう。
また、日本ではあまり意識されていませんが、キリスト教圏である欧米では、キリスト教に反する宗教、異教をカルトと呼ぶことがあるようです。この場合ですと、我々ブティスト(仏教徒)もカルトにされてしまいますね(T_T)。
ま、いずれにせよ、カルトという言葉に否定的な意味がつけられたのは、ごく最近のことです。それゆえに、意味が曖昧で、定義しかねる部分もあるのでしょう。
キリスト教にとって我々がカルトであるなら、間違いなくキリスト教もカルトたりえるのです。