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(回答先: カトリック教義の厳格な番人(コリエレ紙) 投稿者 kamenoko 日時 2005 年 4 月 20 日 04:16:27)
新教皇、ゴリゴリの伝統主義者:ある意味でホッとしています。
kamenokoさん、下で改宗ユダヤ人のジャン・マリー・ルスティゲールに関する情報をいただきましてありがとうございます。ルスティゲールが教皇候補の一人に上がっていたことは知っていましたが、彼がなるのならむしろ「リベラル派」(親ユダヤ系)を立ててその陰で動く可能性が高いのではないか、と考えていました。
イタリアのテタマンジやメキシコのリベラ・カレラなどのモロにオプス・デイの息のかかった枢機卿が教皇になる可能性はないだろう、という予想だけは何とか当たりました(笑)。彼らはこれで表面的には目立たずに次なる「転身」を図ることが出来るでしょう。
下の方の私の投稿でも申しましたが、私はカトリックに対しては『たとえ「化石」と罵倒されようとも近代の皮肉なアンチテーゼとして旧来の姿を取り戻してほしい』と考えていますので、その意味では、このゴリゴリの伝統主義者ラツィンガー(ベネディクト16世)が教皇になってホッとしています。彼にはすべてまでは無理にしても、第2バチカン公会議以前の姿を目指す方向に指導していってもらいたいと思います。
ただ何といっても彼は年(78才)ですし、途中で殺されるようなことが無いにしても、活躍できるのは数年間でしょう。またこの間に教皇派と「リベラル派」との対立が進む可能性があります。特に他宗教(特にユダヤ教)との対話を進める欧州のカトリック、また「リベラル」度の強い米国のカトリックでは、分裂とは言わなくても、内部に相当の亀裂が入るかもしれません。
ただ中南米の「リベラル派」にとっては、冷戦下のヨハネ・パウロ2世の時のような「反共か容共か」というような対立はありませんので、むしろ彼らが目指す貧困対策などの課題では意外とやりやすい面があるかもしれません。(この点で彼らがラツィンガーを支持した可能性もあります。)
「リベラル派」(親ユダヤ派)は「その次」をねらって新教皇が生きている間に下工作を進める予定でしょうから、バチカン内部での混乱がかなり起きそうです。
イタリアからの興味深い情報がありましたら、またご紹介ください。