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チャベス、スペインでアスナールを告発:ベネズエラのクーデター幇助で
アスナールにとっては一番イヤなヤツがスペインにやって来ました。ベネズエラ首相のウゴ・チャベスです。2002年のクーデター(未遂)事件で、当時のアスナール政権がブッシュ米国と手を組んでカルモナ臨時大統領による政権をでっち上げたことはもはや世界の常識ですが、この「旧悪」をスペインでばらされることは、アスナールと国民党にとってはますます立場を悪くされてしまうことになります。
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『チャベスはモラティノスの言葉を再確認し、アスナールがベネズエラのクーデターを手助けしたことを「間違いない」と言う』(エル・ムンド:11月23日付)
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/11/23/espana/1101204157.html
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もっとも、現政権の社会労働者党にしても、元党首・首相のゴンサレスがチャベスに敵対していたこともまた明らかであり、そんなことはとうに承知のチャベスとしては、上手に両方を操ってスペインを(それを通して米国を)けん制したいところでしょう。
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【参照】
『ベネズエラ再クーデターの危険』(ル・モンド・ディプロマティーク2002,6月号:日本語:原題『完全犯罪』)
http://www.diplo.jp/articles02/0206.html
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また私も以前の投稿で次のようにお知らせしました。少々長い引用ですが、
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http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/126.html
イベリア半島「百鬼昼行図」 その4:米西同盟の仕掛け人?オプス・デイ
(1)バチカンを牛耳り中南米を操る悪魔的カルト集団
【前略】
最初は、表現の自由のためのサイトRed vortaire.netより2002年5月18日の記事「CIAの秘密組織網の謀略とチャベス政権転覆」。
次に、スペイン共産党の流れを汲むスペイン統一左翼のサイトからJosé Manuel Fernándezの2002年5月23日の記事である。
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http://www.redvoltaire.net/article6.html
【訳出・引用開始、前略】
ペドロ・カルモナの暫定政府大統領の選挙は、元大統領のラファエル・カルデラ(オプス・デイ)の家族、およびラテンアメリカの大物グスタボ・シスネロス(雑誌フォルベスのランキングによると50億ドルの資産を持つ世界で56位の大富豪)との協議によって実現された。この最後の男(シスロネス:訳者)はフェリペ・ゴンサレス(社会主義者でスペイン前首相)とジョージ・ブッシュ父(元CIA長官でかつてのアメリカ大統領)の個人的な友人であり、彼らを魚釣りに招待している。
【後略、訳出終わり】
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http://www.izquierda-unida.es/Actualidad/docu/2002/informegolpevenezuela.htm
【訳出・引用開始、前略】
オプス・デイ・コネクション
ペドロ・カルモナはオプス・デイと共謀する人間である。多くの襲撃事件に関わる者や「地方政府」のさまざまなメンバーはオプス・デイの正会員たちである。最も有名な者は
アスナールの友人でありカルモナの外務大臣ホセ・ロドリゲス・イトゥルベである。その外務省はカラカスのオプス・デイの本部と同じ場所にある。その襲撃は、簒奪者(カルモナのこと:訳者)の宣誓式に司教ヴェラスケスとともに出席した司教区会議議長バルタサル・ポラスの祝福とともに、“in situ”(意味不明、教会用語か:訳者)を告げた。
【後略、訳出・引用終わり】
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どうだろうか。主犯であるアメリカ、共犯のアスナール政権はもとより、ヨーロッパの社会主義政党までが完全に資本家どもに篭絡(ろうらく)されてしまっている姿がよく分かる。ここではスペインのゴンサレスが槍玉に上がっているが、他の国々の社会党、労働党などもどのみち似たような、あるいはもっとひどい状態かも知れない。そしてここでもあの不気味なセクトが陰に陽に活躍していることが明白である。
なお、この2番目のスペイン統一左翼の作成した記事は、アスナール政権がいかにこのクーデター劇に絡んでいるか、を非常に詳しく述べている。例えばカルモナは政変直前の2002年4月初頭にマドリッドを訪れて、スペイン政府要人や与党国民党の幹部と入念に打ち合わせをしているのだ。この記事は非常な長文なのでここで全文を訳出はできないが、機会があればいずれ翻訳したいと思っている。また興味のある方は機械翻訳で英文にして読んでいただきたい。ただこの記事にはここまでは書いていないが、カルモナと同様にアスナール自身もオプス・デイの有力なシンパであるし、彼のスタッフの重要ポストにはやはりオプス・デイの正式会員または親密な関係者が多い。ベネズエラの政変は、単にベネズエラ国内の問題でもアメリカがらみというだけでもなく、もっと広い国際謀略なのだ。その裏ではあの悪魔的カルト集団がしっかりと「糸」をつないでいる。
【後略】
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ベネズエラでは先日、この2002年のクーデター事件を調べている判事が暗殺される事件が起こりました。
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http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/548.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 11 月 20 日 09:08:50
ベネズエラで2002年クーデターを捜査中の判事が暗殺される
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この事件はちょうどチリでAPEC首脳会議が開かれている最中であり、また同時にコスタリカでスペイン国王とサパテロ首相も出席してイベロアメリカ会議が開かれようとしているときで、チャベスは急遽この会議への出席を取りやめざるを得なくなりました。おそらくブッシュ政権の意図がこの暗殺事件の裏にあることでしょう。
さて、チャベスは先ほどのエル・ムンドの見出しにもあったように、アスナールのクーデターへの関与を明言しているのですが、これに対して国民党のスポークスマンであるエドアルド・サプラナは「これは嘘であり中傷である」と否定しています。
このサプラナは先日も、3月14日の選挙で国民党が負けたのは「電話によるクーデター」、つまり3.11への対応のまずさのために起こった3月12〜13日の国民党本部へのデモで、参加者が電話やインターネットを使って動員されたクーデターであり、これによって政権が倒された、と主張して物議をかもしています。
確かにそういう面も無きにしも非ずですが、それにしても党首マリアノ・ラホイの「3.11社労党陰謀論」といい、言えば言うほど立場を悪くし、社労との支持率の差をどんどん広げられているのが現在の国民党で、私はもうじき幹部総入れ替えが行われるのではないか、と思っていますが。
まあ、その中でアスナールのオッサン一人が好きなように怪気炎をはいています。今週の月曜日に予定されていた3.11調査委員会への証人喚問も、例の「密告屋証言テープの発見」によって、いつになるのかわからなく延期され、当面は羽根を伸ばしておれるでしょう。