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日に日に、落ちていった。
この戦争は、空爆と地上軍の激しい攻撃で始まった。最初のころは、国民も
楽観的だった。 この大統領は、「われわれは勝利している」と宣言した。 自信
満々でずるがしこい国防長官もまた、「われわれは勝利している。米軍はもうすぐ
米国へ帰ることができるだろう」と発表した。
しかしながら、現地での地上軍は、意を決した地元のゲリラ軍から、執拗な攻撃を
受け続けていた。 米兵の戦死者は、日に日に数を増すばかりだった。 世界
中の国々はアメリカに反発して、援軍を送ろうとはしなかった。
戦争を始めたときには、どうしたらその国から抜け出せるかという作戦は練られ
ていなかった。 大統領の人気も日に日に落ちていき、米国民も、いつ終わるか
も分からないこの戦争について、増え続ける米兵の犠牲と、山のようにかさむ戦
費に、ほとほと嫌気がさしてきた。
(ヴェトナム戦争)
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「わたしはバグダッドに派遣された。わが国の軍は、メソポタミアの罠にはまっ
てしまったようだ。このイラクの占領から、威厳や名誉を持ったまま抜け出すの
は容易なことではないだろう。
わが軍は、実際にイラクで起きている惨劇を隠したまま、ニュースではいいこと
ばかりを伝えて、母国民をだましている。
バグダッドでの現実は、知らされていたよりも、よっぽどひどい。わが占領軍は
大衆が知るよりももっと血なまぐさくて、無能なのだ。 今日、われわれは、
破滅的な惨事からそう遠くはない状況にある」
T・E・ロレンス
回顧録「七つの知恵の柱」
「もしわれわれが、サダムを排除したくて、地上部隊を拡大し、イラクを占領し
ようとするなら、それは、われわれの方針に反することである。
それは醜い戦いに荷担することであり、計り知れないほどの人的、また政治的
な被害をこうむることだからだ。
サダムを逮捕することは、たぶん不可能なことなので、わが軍はバグダッドを
占領しなくてはいけないし、とどのつまりは、イラク全土を占領・統治せざるを
えなくなるだろう。
そうなると連合国の連帯は、あっというまにがたがたにくずれて、援護の兵も
引き上げるだろうし、アラブ諸国はわれわれに怒りを向けるだろう。そんな危険
な状況下では、イラク占領からかんたんに抜け出す作戦もとれない。
このように、単独主義的にイラクに侵攻して占領するのは、国連の方針にも違反
することであり、国際協調を台無しにしてしまう結果を招くだろう。
もしそれでも、アメリカがイラクを侵略したなら、米軍はにがにがしい敵意のま
っただ中で、いまだに占領軍として居座り続けなければいけないハメに陥ってい
ただろう」
ジョージ・H・ブッシュ元大統領
回顧録「変化した世界」
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(参考)
「私は知っていた‥‥疑惑をアラブ人のあいだに生ぜしめ、彼らの結束の永続をさまたげるという目的があるからなのだ。
私のほうでも自分の本心をいいはしなかったが‥‥ちゃんと知っていたはずだ。
私が彼の計画を粉砕して、アラブ軍を(トルコ領の)ダマスクスまでおし進める決心でいることを。
私はふと、子供じみた競争意識がかかる大問題をおたがいにこじらせていることに思いおよんで、心中【苦笑】を禁じえなかった」
ロレンス VS ブレモン大佐 (フランス)
「砂漠の反乱」
(ここにも真の敵が)
。‥‥。
゜・・・・゜