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(回答先: Re: [Re: ]真の敵(パラドクス) 投稿者 ワヤクチャ 日時 2004 年 11 月 10 日 00:01:33)
「反戦のために、理論を強化しなきゃなんないんだって。
‥‥ぼく頭よくないから」
「然るべき指導者の下で勉強して頑張れ、ってことだろ」
「やだ!」
「まあ、いろんな団体があるからな‥‥」
「反戦には、どんな理論が要るの?」
「理論が無いと、見えづらいものも有るだろ? 問い詰めにくいこともあるだろ?」
「難しいこと言わないで、反戦なんだから、嘘だけ暴いていけばいいんじゃない?」
「まあ、その嘘が体系的だから、暴いてゆくと理論になるんだろ」
「モノの観方ってこと?」
「たぶんな‥‥蓄積されたパターンとして嘘の構造を捉えるんだから、先入観にもなるな」
「じゃあ、嘘が増えて、文句いわれるじゃない」
「まあ、そういうことだ。
どっちの幻想を採るか‥‥かな」
「でも、戦争ってよくわかんないよ。
人を傷つけることが集まって戦争なんだよね?
それって犯罪と、どう違うんだろ〜?」
「戦争は方便なんだろ。
戦争という実体は無い。
そこにあるのは個別の‥‥個別の被害者への殺しだ」
「じゃあ、戦争なんて、言わなきゃいいじゃん。
そういう言いかたに、だいいち嘘があるよ」
「きっと、国家がやるのが戦争なんだよ。
資金の流れとか、情報の流れとか、技術開発の流れとか、外交とか、背後関係を含めて戦争なんだ」
「でも、それだと、悪いことに見えないね。特別あつかいみたい」
「だから戦争は、幻想なんだろう」
「じゃあ反戦も、幻想?」
「‥‥」
「ねえ。
国家も人の集まりなんだよね。
国家は幻想かな。
国家ってなに?」
「さあ。
命令つき集金システムかな? 地縁優位の」
「あれ? 何? そんなヘンテコな説明、聞いたことないよ」
「話が長くなるな‥‥もしかして、おまえアナーキストなのか」
「穴開き? 民衆に分かるように言ってよ」
「わかんなかったらいいけどな。
じゃあ、おまえ、民衆なのか」
「ぼくは、ちょっと頭わるいから、民衆にしか成れないよ。
でも民衆が新しい世界を拓くんだから、なんてったって、だんぜん民衆だね!」
「幻想かもな‥‥」
「幻想なの?」
「民衆という言葉がさ。指導する側からのさ」
「え?」
「おまえは幻想なのか。
‥‥」
「‥‥。
なんで顔みるの」
「おまえの顔に、眼球と表情筋と咀嚼器官が見えるよ」
「なんだか、キモいね」
「ああ‥‥これが最低限必要な人間の幻想なのかもしれない。
おまえの顔が真実なら、たしかに唯物論は幻想だろう。
逆なら‥‥。
光と粒子なのか」
「どうしたの?」
「いや‥‥香団さんは、自分なりにでも‥‥理論を構築してたんだろうか、ってね」