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ずさんな整備恒常化 調査報告書を公表 長時間勤務、情報隠しも
米軍ヘリ沖国大墜落事故で米側が日本政府に提出した事故調査報告書について、日米合同委員会は八日、公表に同意した。同日午後、外務省沖縄事務所が県、宜野湾市、沖縄国際大学にA4判の英文二百十nの報告書を届けた。調査報告書によると、整備行動手順にはヘリ後部の接続器具コッター・ピンを取り外す全面整備と、取り外さない簡易整備の二種類があるが、事故機を整備した複数の整備兵がそれぞれ二つの整備方法を混在させて実施し、定めた手順を守っていなかった。このため取り外したピンを装着しない事態が起きた。
整備兵の間では整備手順に定められていない「修正された簡易整備」が日常的に行われていたことも整備兵の聞き取り調査で判明しており、規程に沿わないずさんな整備が恒常化していたことも浮かび上がった。
長時間勤務の理由について整備兵は「(ヘリを)船に乗せるよう間に合わせるために長時間働いていた」と述べている。事故同型ヘリはその後、イラク派遣のため強襲揚陸艦エセックスに着艦しており、整備兵がイラク急派のために無理な勤務態勢を強いられていたことが分かる。
夜勤をしていた長時間勤務の整備兵は交代の兵員に整備を引き継ぐ際「睡眠不足のため手が震えて制止できない。手を貸してくれ」と話しており過酷な環境下で整備を続けていたことが示されている。引き継ぎも書面でなく口頭で日常的に行われていた。
上司の二等軍曹が整備にかかわった伍長ら複数の部下に対し「(調査で)事故のことは誰にも話すな」と情報隠しを指示していたことも記されており、調査官はこの二等軍曹について「規程外の整備手順を指示し、さらに調査を妨げようと企てた」と批判している。
事故を起こしたヘリは一九七〇年十二月三十日に配備され、約三十四年間で7295・2時間の飛行をしていた。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/cgi-bin/helicrash/index.cgi/news/20041009t01.htm?seemore=y