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イラク邦人人質:
「なぜこの時期に…」
何のために、危険なイラクに入ったのか。イラク事情に詳しいジャーナリストやNGO関係者らは、武装グループの人質となった香田証生さん(24)=福岡県直方市=の無事を願いながらも、この時期のイラク入りには疑問を投げかけている。
ジャーナリスト集団「アジアプレス」代表、野中章弘さんは「行った目的は分からないが、無謀な行動だ」と指摘する。野中さんは「ここ数カ月、ジャーナリスト志望の学生数人が『イラクに入りたい』と協力を求めてきたが、すべて断った。うちのメンバーも7月にバグダッドを引き揚げた。世界を見てみたいという若者の気持ちは理解できるが、今のイラクは、日本人人質事件の4月よりもはるかに危険で、限界を超えている」と話す。
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会世話人代表の広河隆一さんも「イラクで何が起きているか、伝えなければならない事はある。しかしそれは、経験を積み、何を伝えなければならないかをはっきり分かっているジャーナリストでなければならない。『自分の目で見たい、現場で学びたい』という程度で入ったとすれば、イラクは今、そういう所ではないということを肝に銘じるべきだ」と語る。
NGO「イラク救済基金」代表の大平直也さん(32)は「4月の人質事件の時は、イラクをよく知り、イラクの人のために活動していた高遠菜穂子さんが人質の中にいたからこそ、ほかの2人も無事帰って来られた」と指摘した。
フォトジャーナリストの森住卓さんは「香田さん本人も拘束されるリスクを承知でイラクに入ったのだろうから、私がとやかく言うことではない。ただし、イラクに自衛隊を派遣しているから拘束されたわけで、救出する責任は日本政府にある」と語った。
毎日新聞 2004年10月28日 1時57分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20041028k0000m040170000c.html