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北が提出した横田めぐみさんの死亡確認書などニセ資料の数々…。制裁に慎重な小泉首相は、将軍様と密約?!
拉致被害者、横田めぐみさん=失跡当時(13)=のニセ遺骨問題で、国民の怒りは、金正日(キム・ジョンイル)総書記率いる北朝鮮に集中している。経済制裁の発動を求める声は高まるが、小泉純一郎首相(62)は依然、「対話が必要」と慎重姿勢を崩さない。それどころか、周囲に「経済制裁などしない!」と断言し、思い通りに進まない現状に激怒しているというのだ。“制裁政局”に発展する可能性も指摘されるなか、なぜ、首相は弱腰なのか。
【制裁包囲網】
「他人の骨を送りつけたこと自体、許せない。日本が仕組んだような批判を浴びせる北朝鮮と交渉を続ける意味がないことがはっきりした」
小泉首相との微妙な距離感が指摘され始めた自民党の安倍晋三幹事長代理(50)は15日、めぐみさんの遺骨とされた骨が別人だとする鑑定結果に、北の外務省が「政治的脚本に基づくものとの疑惑を抱かざるを得ない」と反論したことを受け、こう批判した。
国民の大多数は「経済制裁を発動すべし」に傾いている。マスコミの世論調査も7、8割が賛成派で、内閣支持率は37%(毎日新聞)と過去最低を記録した。
【弱腰】
経済制裁は「力の信奉者」北を封じ込める“強力な武器”なのだが、首相の反応は極めて鈍い。
ニセ遺骨が発覚した8日、「制裁で追い込んでいいものか」と話し、北の理不尽極まる談話があった15日も、「真意がどのへんにあるのか。見極めたい」とイライラするほど冷静。
日韓首脳会談後の会見(17日)で、ようやく「北の対応を見極めて制裁の問題も考えていく」と、及び腰ながら制裁に言及した。
政府は24日、北が実務者協議で提出してきた安否不明者に関する資料の精査結果と政府見解を公表し、北には在北京大使館を通じ伝える方針。
この際、政府は北側にニセ遺骨問題などを抗議する一方、疑問点への回答を求める。
だが、回答期限は、「当初、来年2月末か3月末に区切る案を検討していたが、経済制裁論に弾みをつかせてしまうほか、北に交渉打ち切りの口実を与えかねない」(政府筋)との理由から、「できるだけ早く」(細田官房長官)との表現にとどめ、当面は設定しないという。
こうした政府の弱腰ぶりに、永田町では「日本単独の制裁には限界がある」「6カ国協議の開催に悪影響を与える」「米国がイラクで手一杯のため、朝鮮半島の緊張を望んでいない」といった解説も聞かれるが、これでは「拉致」という国家犯罪を行い、ニセ遺骨で家族や国民を愚弄(ぐろう)した北に足元を見られるだけだ。
【密約説】
こうしたなか、官邸周辺は驚くべき証言をする。
「最近、首相は機嫌が悪く、周囲に当たり散らす場面もある。先月、チリで行われた日米、日露両首脳会談で、ブッシュ大統領やプーチン大統領に『金総書記は信頼できる人物。私は2度も会ったから分かる』と胸を張ったのに、1カ月もたたず、ニセ遺骨でメンツを丸つぶれにされたこともあるようだ」
「ただ、不思議なのはいまだに金総書記を見限っていないこと。それどころか、周囲に『経済制裁はしない』とまで言っている。国交正常化の道を閉ざしたくないようだが、世論の支持を背景に政策決定をしてきただけに『何らかの密約を交わしているなど、弱腰になる理由でもあるのか』という声もある」
【仰天理由】
首相が北に寛容な理由について、永田町ではこんな解説まである。
「改革断行内閣といいながら、いずれも中途半端に終わっている首相にとって、日朝国交正常化は歴史に名を残すことができる重要課題。終戦60周年となる来年(平成17年)、日朝国交正常化を成し遂げる気だ。朝鮮半島を安定化させ、ノーベル平和賞でも狙っているのではないか」
賞狙いはともかく、日朝国交正常化を成し遂げれば、サンフランシスコ講和条約の吉田茂元首相、沖縄返還でノーベル平和賞を獲得した佐藤栄作元首相、日中国交正常化の田中角栄元首相と並んで、日本外交史に名が残るのは間違いない。
【将軍様への願望】
首相の北への姿勢としては5月の首脳会談で、「北が日朝平壌宣言を履行する限り、経済制裁措置を発動しない」と自らカードを封印するような発言をしたうえ、食糧25万トンと1000万ドル相当の医薬品の提供まで約束。その大盤振る舞いが疑問視された。
「25万トンの食料支援も、世界食糧計画(WFP)は10万トンを希望していたが、首相の決断で15万トンが上乗せされたという。首相の国交正常化への意欲は尋常ではなかった。それだけに、いまだに『金総書記は何とかしてくれる』という願望があるのではないか」(前出の官邸周辺)
だが、北に肩入れする首相の立場は悪化するばかりだ。
【北の策謀】
自民党幹部は「北の問題がさらに混乱すれば、強引に推進してきた首相の責任は免れない。経済制裁を求める党内や国民の声が強まり、政局になる可能性まで出てきた」と語るが、「これこそ、北の策謀だ」とは公安当局者。
「北のしたたかな手口です。相手が交渉に乗ってきて引き下がれないところまでくると、一度交渉を壊すのです。そして、相手が追い込まれて苦しくなったところで、救いの手をスッと差し伸べる。本来、北が悪いのですが、相手は心理的に感謝して北の言うことを聞かざるを得なくなる。極めて危険です」
首相は、将軍様の術中にはめられようとしているのだろうか。
ZAKZAK 2004/12/22
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_12/t2004122201.html