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(回答先: 県警捜査費不正 裏金銃対、会計課のみ 県議会報告 私的流用は認めず(西日本新聞) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 11 月 23 日 05:47:24)
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/news002.html
内部調査の限界なのか、意図的な隠ぺいなのか。二十二日、福岡県警の裏金問題に関する調査報告は、すでに不正流用が明らかになっていた銃器対策課と会計課以外は「全部シロ」と結論付けた。表面化のきっかけとなった元警部の告発から八カ月余。信頼回復に向け調査は尽くされたのか。元警部は「都合の悪い話にふたをした結果」と憤り、県民からも「納得できない」と不信の声が相次いだ。「こんな調査結果では誰も信じてくれない」。身内のOBからは、信頼回復どころか、不信感の拡大を懸念する声が上がった。
「調査結果はうそ。自分もカラ出張の書類をつくって幹部に裏金を流していた」。北九州市内の警察署に勤める五十代の男性は、県警の発表を真っ向から否定した。
この警察官は別の署勤務時代、課長から指示されてカラ出張の書類を作成したと打ち明け、「監査によって不正が発覚するのを防ぐための対応マニュアルもあった」と証言する。
銃対課のOB男性は「ほかの部署でも『裏金』はあった。裏金を銃対課だけの問題と結論づけたのは、警察の組織防衛の結果にほかならない」と批判した。
昨年退職した元警部補も「捜査費を激励会などに流用したことはあった。調査結果は県民には信じてもらえないと思う。さらなる告発者が出て信用を失わないか心配だ」と不信感の広がりを懸念した。
飯塚署の若手署員は「この問題について上司から何も説明がない。一億円以上の『裏金』があるのに私的流用が一切ないというのは不自然」。久留米署の三十代男性は「なぜこういうことが起きたのかを解明し、必要な経費は確保できるような制度づくりが大切だ」と捜査経費の在り方の改善を求めた。
県民からも厳しい声が相次いだ。北九州市小倉南区の主婦藤田裕子さん(38)は「組織の中に不正を容認する体質があったはず。身内の調査で『私的流用はない』と言われても信用できない」と厳しく指摘。大牟田市の自営業古賀知行さん(56)も「人事異動で大勢の人が入れ替わる組織なのに、警察署で一切不正がないというのはおかしい」。
福岡市東区の学生竹内紘平さん(19)は「税金を使いこむなんて冗談じゃない。告発で発覚しなければ、そのままだったのかと思うと腹が立つ。まじめに働いている多くの警察官がかわいそうだ」と憤った。飯塚市の主婦石橋育子さん(65)は「金を返せばいいという問題じゃない。人の不正を追及する職業だけに、再発しないようにしてほしい」と再生を願った。
■「私的流用は確か」 告発元警部、落胆の会見
福岡県警の裏金問題で、銃器対策課在籍時の裏金づくりを最初に告発した元警部が二十二日、福岡市中央区の弁護士事務所で記者会見し、「私的流用は確かにあった。(調査は)都合の悪い部分にふたをした結果であり、これで幕引きにしたいという姿勢が見え見えだ」と、調査報告を強く批判した。
元警部は「基本経費の八割は捜査激励費に使われたとしているが、その証拠となる領収書などは一切示されていない。(調査結果は)関係書類に矛盾がないと弁解しているだけだ」と指摘。
調査報告書が生活安全部長への「上納金疑惑」を否定したことについても「毎月上司(部長)に捜査費から分担金が支払われていた事実も不問に伏すのか。このような結果で、現職幹部やOBが返還に応じるのか疑問だ」と不満をあらわにした。
「不正を知っていても言い出せるような組織ではない。構造的な不正経理の解明は、身内だけでは限界があると言わざるを得ない」。元警部ははき捨てるように話し、落胆の表情を浮かべた。