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http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/news001.html
福岡県警の捜査費不正流用問題で、県警は二十二日、架空の捜査協力者向けの謝礼費などの名目で捜査費を不正流用していたのは、すでに不正を認めていた銃器対策課のみとする調査結果を県議会警察委員会に報告した。幹部による捜査関係費の私的流用も否定した。一九九六―二〇〇三年度の銃器対策課による捜査費不正と、会計課が銃対課など十四課の捜査関係費から天引きした「基本経費」に絡む不正経理の総額一億七千万円に、利息を加えた約二億一千万円を国と県に返還する。
最終的な返還方法や改善策は来月の総括報告で明らかにする。県警としては関係者の刑事処分は見送る方向で検討に入るとみられる。ただ「警察署でも裏金づくりはあった」「幹部のせんべつに裏金が使われた」といった内部告発は多数に上っており、今後、調査結果が妥当かどうかが問われることになりそうだ。
調査結果は、銃対課では九六―〇〇年度の捜査関係費のうち、支払い事実が確認できなかったり、客観的な裏付け資料が存在しなかったりした計約千四百四十七万円が不正流用額(基本経費を除く)とした。
会計課が九六―〇〇年度、銃対課や捜査一課など本部計十四課の捜査関係費から総額二千四百万円を「基本経費」名目で天引きしていたことを認定。さらに、捜査員が実際に捜査協力者に支払った金額に、基本経費分を上乗せする形で会計処理されていた疑いがある支払い精算書を「不適正」と認定。その総額約一億三千百六十二万円を返還対象に含めることにした。
基本経費の使途については、約八割は重要事件の捜査員への慰労会や夜食代に支払われ、約二割は本部長への来客用の茶菓子や慶弔費などに使われていたとした。
本部の十四課以外の二十五部署、執行隊など八部署、四十警察署では捜査関係費の不適正な支出は一切なかったと結論付けている。旅費も全部署で適正に支出されたとした。交際費、食糧費は、これまでの調査で不正はなかったと報告している。
■年内に防止策 広畑史朗・福岡県警本部長の話
捜査(報償)費の一部が、不適正に執行されていたことは誠に遺憾であり、県民の皆さまに深くおわび申し上げます。今後も、公安委員会の管理の下、再発防止のための改善策などについて引き続き検討し、年内には総括報告を行いたいと考えております。