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埼玉県川里町で昨年4月、乗用車で練炭自殺したとされた会社員の女性=当時(32)=に多額の生命保険金が掛けられていたことが分かり、埼玉県警は30日、保険金を受け取った勤務先の社長(55)らが女性を自殺に見せかけ殺害した疑いがあるとして、殺人容疑で社長ら数人から事情聴取する方針を固めた。
関係者によると、女性は昨年4月12日朝、川里町赤城台の路上に止めた車の助手席で一酸化炭素中毒で死亡しているのが見つかった。車は施錠され、車内に練炭の入ったしちりんが2個あったため、当時は自殺として処理されたという。
しかし、女性に自殺の動機がないなど不審な点が多いことから、県警は何者かが女性の意識を失わせて車に運び込み、放置し死なせた可能性もあるとみて内偵していた。
その結果、社長が女性名義の生命保険金約三千数百万円を受け取ったことなどが判明。この会社は今年3月、経営不振で解散した。
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