現在地 HOME > 雑談専用12 > 992.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
企業は利益を上げなければ活動していく事はできません。奇麗事だけでは運営できないというのもある程度は分かる。しかし、これまで中国の人権侵害を知りながら、毎年大金を送り続け、暴力装置を巨大化させるのを見逃してきた日本政府。現地の賃金が安いということで、無権利状態の労働者・農民を雇用した日本企業のあり方が今問われています。今回の反日暴動と同時並行的に官憲相手にも暴動が起きています。中国では矛盾は全て貧しい者に押し寄せて、経済発展の成果は豊かな党官僚に全部回すシステムになってます。ここで日米欧の先進国政府・企業は経済支援・企業進出のあり方が問われることになります。利益は大事です。でも、悪魔と手を結んでまで最大限の利益を得るべきでしょうか?それは適性利益ではなく、暴利です。まさに今、日米欧の企業は社会的責任を果たすために、対中進出のあり方が問われているのです。環境や人権など儲けにならない分野の事も考慮せねばならない。そうしないと、今度は短期的に利益を上げても、自分達の生活が治安悪化で脅かされる状況になる。中国人留学生の受け入れとか、土地に縛り付けられて都市に移住したら教育・医療が受けられずピンハネされ放題の農村の人々の暮らしとか、開発による強制的立ち退き問題、こういった様々な問題が中国にはある。これと日米欧の政府・企業がどう向き合っていくのか?「援助したじゃないか」じゃないんです。むしろ、核実験なんかやったら援助は止めるべきだし、経済支援が現地の人を立ち退きなどでかえって苦しめている側面がある。商社の利益だけ考えて経済支援をして、現地の暮らしの向上を本当に検証してきたか?です。暴力装置に苦しめられた農民にダム建てました、工場建てました、電気が通りました、良かったですね、じゃないのです。そこからが、また更に丁寧な見方をする必要があるのです。経済発展すりゃ、中国人の生活も向上するさという安易な楽観主義はあの国では全く通用しない。そんな甘い役人ではない。彼らは信じられないほど凶暴で残忍です。
中国の場合、経済成長というのは、貧困層から富裕層への富の移動であって、決して拡大したパイではない、と考えた方が良いです。封建主義と19世紀的なむき出しの資本主義の両方に苦しめられた中国の農民。これをどう救うのかは商社の利益優先で本格的な検討はされてこなかった。しかし、これからはあの状態を放置する事は東アジアに破滅的混乱をもたらすだろうということです。中国は領土も人口も北・朝鮮の何倍もあるのですから、恐ろしいことになります。
経済成長・企業利益即善という考えを改め、東アジアの安定のために、中国人の生活をどう向上させるかが真面目に議論されなければなりません。