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(回答先: 本格回復へ高いハードル 「背伸び」消費の限界も (共同) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 16 日 22:53:09)
【視点】景気「踊り場」脱出に不透明感
今回発表された実質国内総生産(GDP)で、四−六月期から三期連続のマイナス成長となっていたことがわかり、日本経済が景気の「踊り場」から抜け出すことができるかどうかについて、疑問符がついた。
政府や民間エコノミストの間では、「日本経済は年央あたりから上昇に向かう」との期待感が大きい。景気回復をリードしたデジタル家電を中心とするIT(情報技術)関連の在庫調整が早期に終了し、再び増産に向かうとみているためだ。しかし、今回のGDPでは、景気の「踊り場」を脱出するまでの「下支え」を期待されていた個人消費の不安定さが浮き彫りとなり、回復シナリオに狂いが生じる可能性も出てきた。
個人消費はこれまで、比較的、底堅いとされてきたが、十−十二月期の実質GDPでは、0・3%減となり、七−九月期に続き、二期連続のマイナス。台風や地震、暖冬など「一時的な要因が積み重なった」(内閣府)というが、外的な条件に影響されやすい消費マインドの弱さを露呈した形だ。
また、ITを中心に企業の生産が活発化するとの筋書きも、世界経済が好調に推移するという前提があってこそだ。原油価格の高騰や円高など、製造業をとりまくリスクは依然大きい。しかも、世界経済の回復の恩恵は、日本にだけ波及するわけではない。世界経済を牽引(けんいん)する米国の雇用や賃金は回復傾向だが、ライバルのアジア企業にとっても好材料が平等に広がっており、国際競争は激化するばかりだ。
それだけに、内閣府は「米国の景気と関係なく、厳しい競争の中で、日本の商品がどれだけ売れるかが気がかり」とみており、外需からの景気回復を期待できる環境にはない。(比嘉一隆)
http://www.sankei.co.jp/news/evening/17iti003.htm