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(回答先: 閣僚、景気先行きに慎重・経済指標に減速感 [日本経済新聞]【竹中氏「予測指数とのギャップが大きい」】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 11 月 30 日 15:20:58)
11月30日(ブルームバーグ):経済産業省が30日発表した日本の鉱工業生産動向(速報)によると、10月の鉱工業生産指数(季調後、2000年=100)は前月比 1.6%低下し98.8となった。電子部品・デバイス、情報通信機械、輸送機械などの業種で生産減が目立った。同省の製造工業生産予測指数(同0.9%上昇)、事前のブルームバーグ調査(同0.1%上昇)ではプラスが見込まれていたが、予想に反し2カ月連続で低下した。
また、10月の生産指数を前年同月と比べると1.1%低下し、14カ月ぶりにマイナスに転化。経産省は生産についての判断を「横ばい傾向で推移している」に据え置いたが、輸出の伸びが鈍化するなか、生産指数は5月をピークに低下傾向となっており、先行きへの懸念が強まりそうだ。
生産の先行きは、11月の製造工業生産予測指数が前月比3.7%上昇と大幅上昇のあと、12月は同2.2%低下する見込みとなっている。農林中金総合研究所の南武志・主任研究員は、11、12月の生産が予測指数通りになった場合、10?12月の生産指数は前期比0.1%低下と2四半期連続でマイナスになると試算。また、11月が予測指数通りだと直近ピークの5月水準(102.0)を上回ることになるが、このところの実績値が予測指数を下回る状態を考えると、実現しない可能性もあるとしている。
三井住友アセットマネジメントの武藤弘明エコノミストは、10?12月期、05年1?3月期とも鉱工業生産は前期比マイナスで推移すると予想し、「11月の見かけ上強い予測指数を踏まえたとして、ほぼ想定に沿った動き」との見方を示した。
ハイテク関連の生産減
10月はハイテク関連財の生産減が目立った。電子部品・デバイス工業が前月比 6.2%低下、携帯電話など情報通信機械工業が同5.1%低下、通信ケーブル光ファイバ製品など非鉄金属工業が同1.8%低下した。また、普通乗用車など輸送機械工業(同1.0%低下)、化粧品など化学工業(同1.3%低下)などの生産も減った。
ドレスナー・クラインオート・ワッサースタイン証券の城田修司エコノミストは、生産低迷の背景には電子部品・デバイス工業など一部業種で在庫が積み上がり、在庫減らしを目的とした生産調整が行われているためだという。城田氏は、在庫調整は始まったばかりで企業の生産活動はしばらく低迷しそうだと指摘する。
第一生命経済研究所の新家義貴・副主任エコノミストは、「IT(情報技術)関連財の生産調整圧力の増大が足元の生産指数の下押しとなっていることをあらためて確認する内容といえる」と指摘。一方で、10月の数値は地震や台風といった自然災害が生産を押し下げた可能性があり、額面通りには受け止められない面もあるとしている。
出荷減、在庫減
10月の出荷指数は前月比1.6%低下の101.1となった。在庫指数は同0.7%低下の90.9、在庫率指数は同1.3%低下の96.9となった。
ブルームバーグ・ニュースが事前に民間調査機関33社を対象に行った調査では、 10月の鉱工業生産指数は前月比0.1%上昇、前年同月比1.0%上昇が見込まれていた。
【10月の生産・出荷・在庫指数】(前月比、単位:%)
速 報 指数
---------------------------------------
生産指数 -1.6 98.8
出荷指数 -1.6 101.1
在庫指数 -0.7 90.9
在庫率指数 -1.3 96.9
記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 下土井京子 Kyoko Shimodoi kshimodoi@bloomberg.net
東京 青柳仁美 Hitomi Aoyagi haoyagi@bloomberg.net
記事に関するエディターへの問い合わせ先:
東京 沖本健四郎 Kenshiro Okimoto kokimoto@bloomberg.net
Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net
更新日時 : 2004/11/30 11:43 JST
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aqd_d12Ia5cE&refer=jp_news_index