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http://www.asahi.com/national/update/1020/021.html
西武鉄道株、虚偽問題知らせず売却 コクドが5社へ
西武鉄道株の保有比率の虚偽記載問題で、筆頭株主のコクドが、問題公表前の9月中旬から下旬にかけて、キリンビール、キリンビバレッジ、サントリー、サッポロビール、コカ・コーラセントラルジャパンの5社に西武株を売却していたことがわかった。これら5社は、コクド側から株購入を打診された際、虚偽記載問題絡みであることを知らされていないとしており、コクド側の動きは、証券取引法が禁じる重要事実の公表前の株売買「インサイダー取引」にあたる可能性がある。また、サントリーはコクドの堤義明・前会長から直接の持ちかけだった。
キリンビールは、西武ドームやグループ企業のプリンスホテルなどに製品を納入している。コクド側がキリンの営業担当者に「経営の透明性を高めるために株式を市場に放出する。その一部を保有して欲しい」と伝え、キリン側が「営業政策上の判断で、同額の株式の持ち合いを条件に受け入れた」。ただその際、今回問題になった西武株の保有比率に関する有価証券報告書の虚偽記載問題は聞かなかったという。
キリンは、9月下旬に相対取引で西武株を約200万株、20億円程度で購入。虚偽記載問題については、西武とコクドが公表した10月13日の記者会見の直前に「有価証券報告書の内容修正を監督当局に報告した」と連絡があったという。
キリンビール経由で同様の依頼を受けた飲料大手のキリンビバレッジも「キリングループ全体の営業政策の一環として、取引額に応じて引き受けた」とし、9月中旬に西武株を購入した。
また、サッポロビールも「西武グループは大切な取引先なので応じた」としているほか、サントリーも佐治信忠社長が堤氏から9月上旬に依頼され、9月末に260万株を30億円弱で購入した。
コカ・コーラセントラルジャパンは9月上旬に持ちかけられ、同月末に約10万株を買った。
アサヒビールも9月に打診を受けて購入を検討していたが、虚偽記載問題が明らかになって、やめたとしている。
いずれも球場やホテルへの納入業者で、その取引実績を背に、コクド側が株持ち合いを持ちかけたようだ。
キリンビールの西武株の購入単価は、取引当時の市場価格に近い1株約1000円。だが、西武の株価は虚偽記載公表後に急落して19日の終値は634円。1カ月足らずで7億円余りの損失が発生したことになる。損害賠償について、キリン側は「(関係当局の)調査結果を待った上で、対応を検討したい」としている。
西武株に関する大量保有報告書によると、コクドは8〜9月に1株1101〜1259円で合計約7262万株を売却。価格は西武株が上場する東京証券取引所の取引価格とほぼ一致する。
同時期にプリンスホテルや西武商事などのグループ4社が合計1750万株を取得している。売却を急いだ理由を、コクドは「大株主の上位10人と役員の持ち株比率が80%を超えると上場廃止」という東証の基準をクリアするためとしている。
西武株売却について、堤氏は13日の会見で「2週間ぐらいで、つきあいのあった各社に引き取ってもらった」と説明。訂正の公表前だったことについては「売却すれば基準に触れないんだなという認識だった。ちょっと甘かった」と話していた。 (10/20 15:05)
・特集【西武鉄道株問題】
http://www.asahi.com/special/041020/