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(回答先: 預金通貨とハイパワードマネーですよね。 投稿者 hou 日時 2005 年 1 月 23 日 20:34:17)
またもあまりに多くの内容を含んだレスを頂きましたので、
やはり、「インフレ議論」に絞りたいと思います。
>預金通貨とハイパワードマネーのことでしょうか?
>もしそうだとすると、それをさしています。
できれば金融負債として、直接金融の税制を引き下げ間接金融の割合を減少させます。
その前に、
預金というのは、市中銀行の中ですぐさま現金でない資産に置き換わっているはずです。つまり、民間金融機関の持つ現金通貨は日本中のもの全てを合わせてもハイパワードマネーの量を超えることは無く、その量は日銀の供給する現金塚+日銀当座預金の合計でありましょうから、
流れるお金は全て、このハイパワードマネー(ベースマネー)であって、預金通貨ではないはずです。
預金通貨は現金通貨ではないのですから、正確には、流通しているといえないのでは、ないのですか?
それとも、やはりこれも流通しているといえるのでしょうか?
実際には銀行間で日々ベースマネーのやり取りがあって、個人レベルでは預金の振り替えが行われる。・・・ということで。
従って、郵貯改革を行えば、お金の流れが意味あるものに、変わるといえるかどうか疑問です。
それに、間接金融から、直接金融に変えさせる政策は預金通貨を減少させることであって、それは即ち、個人の株式投資を増加させることでありますが、このような直接金融には、よほどの優遇策が無い限りはそのような変化を望むべくも無く、
そして、現在そのような政策に着手している形跡が政府に無く、
即ち掛け声だけで国民を煙に巻いているとしか考えられません。
>「民間へお金を流す仕組みを整える」
ここの部分はこのよう訂正します。
「貿易黒字で稼いでいる民間が日本に投資または消費、資本形成に支出しやすいように、法律をかえたり生産性を上昇させ、公的資金で支えられている弱い零細企業を倒産させ、銀行や信用組合、信金に不良債権として処理させる。」
貿易黒字は輸出企業だけで稼いでいるのでもなく、
それら企業が稼いだ黒字は溜め込んでいず、ほとんどが円転換しているはずです。貿易黒字分の外貨は、外為特別会計+日銀+民間金融機関が輸出企業から買い入れて、資産として持っているはずなので、
従って、上記の、貿易黒字で稼いでいる民間が・・・という記述は誤解だと思うのですが如何でしょう。
>ギャロッピングインフレーションぐらいにしときます。
繰り返しになりますが、現在のデフレギャップは、需要が供給より少ないのではないですか?
従って、供給過剰の現在の日本でインフレが起こるとはとても考えられません。
百歩譲っても、マネーの増加比率に比例した、デノミ(呼称単位の変更)程度のインフレであり、
止めることが出きるとか出来ないとかの議論とは無関係です。
それにインフレの無かった、1990年に比較して莫大な量のマネーが現在は失えているわけですから、それを元に戻したところでインフレが起こらないのが理屈です。
>日銀はこれをとめることは可能でしょうか。
出口戦略なしに3000兆の国債発行はできません。
日本の食料自給率やエネルギー自給率の低さを考えますと、一気に3000兆円の市場への投入が日本の政策見極めととともに、投資家は外貨を買いに行き、海外は円を売る行動が予測されます。
食糧やエネルギーは、権利を行使していない経常貿易黒字が積みあがっていますので、それで購入が可能です。また購入するために民間にマネーをばら撒き、内需拡大をするのです。
貿易赤字になるまで、円安は起こらないし、
従って、インフレも起こらないと言う視点が重要なのではないですか?
>そして、これが年金資金を通じて土地・株価にながれるとなるとまず、海外の投資家は日本政府がインフレをおこなうということを予測し、ヘッジファンドが円を売るでしょう。
すぐに誤った理解に気付き、元に戻ると思います。
それだけで、市場は十分に混乱、そこに石油先物が上昇したらどうなるか、エネルギーがあがれば他の物価にも飛び火します。
市場は、情報を処理できず混乱におちいり
買占めや出し渋り、市場の混乱はここにきわまれりという状況になるとおもいます。
この混乱で設けようとする輩が多く現れるのは間違いないとおもいます。(小生みたいに)
止められないインフレは、需要に供給が不足のときに起こるものです。
また、インフレとデフレは対極にある現象のように、感じさせますが決してそんなことは無く、
インフレは物資の供給不足であり、
デフレはマネーの供給不足だと思います。