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(回答先: 健常者とは何か? 投稿者 ワヤクチャ 日時 2004 年 12 月 11 日 13:02:55)
ワヤクチャさん、気にかけていただきありがとうございます。
統合失調症の場合、一人一人の妄想の中身は違うのですが、妄想のはじまりの時点で、たぶん、身近な家族の一人は、その妄想の一部を理解しています。しかし、妄想がすすんでいくうちに、次第に世間とのバランスが崩れ、たえきれなくなって、病院にたよってしまいます。
本人は抵抗しますが、動物のように駐車でおとなしくさせて、落ち着くまで独房にいれます。もちろん、その間も注射や意識がかなり強い薬を飲ませます。意識がもうろうとするような強い薬だったと、通院するようになってから、自分でもその薬を試しに飲んでみた両親はいっていました。それは、癌を退治するのに正常細胞をも弱めるように、妄想を抑えるというよりは、思考力全体を奪おうとするかの治療法です。今は、いい薬ができているようですし、治療の考え方も違うかもしれませんが、昔はひどかったようです。
もし、彼らが傷ついた心の持ち主であるとすれば、今でいう癒しこそが必要なのに、冷や水をあびせかけ、塩をまき、結局、精神病という烙印をおしてしまう。
家族としては、こんなはずじゃなかったと思っても、一旦病院にいれてしまうと、精神病という判定そのものがまた、ひどい重圧になります。もちろん、本人にとってもです。
ゲーム理論研究でノーベル賞を受賞したナッシュを主人公としたビューティフルマインドという映画が数年前上映されましたが、妄想と同居しながら、自ら病気と自覚しつつ、自分の主張を正しく発言する、つまり自分は精神病者だがキチガイではないと正しく認識していける人は、どれだけいるのかと思います。
自分はこれこれこういう主張をもっているが、もしかしたらこれは病気のせいであって妄想かもしれない。つまり精神病だからキチガイで頭狂ってるかもしれませんと自らを疑うか、そう思われているかもしれない恐怖に何も主張できないか。
自分は、精神病でもキチガイでもないと考えて、薬を拒否し、より強固な妄想に陥り、周囲との均衡を失して、再び病院にいかされるか。
つまらぬことを書いてしまいましたが、(精神)障害者と健常者の境目は、時代や地域属した集団によっても異なると思います。
妄想の内容が、世間の許容できる範囲内であれば、 あるいは、妄想のある人を社会生活の中で、周囲がサポートできる体制があれば、彼らの別の面での能力を引き出せるのかもしれません。
でも、日本は、まだまだ、異質なものを排除しようとする社会でしょうから。
すみません。本当につまらないことかいてしまいました。