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(回答先: 環境と民主主義は不可分 マータイさんにノーベル平和賞 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2004 年 12 月 12 日 19:32:20)
引用：荒地に活着した植物
木を植えたことで、我々は平和と希望の種を植えてきた。
多くの戦争は、資源をめぐって起きる。我々が持続可能な方法で資源を管理すれば紛争は減る。
環境の持つ深い複雑な意味を理解する者は、活動する責任を負っている。決してあきらめてはいけないのだ。
ノーベル賞受賞の知らせを聞いた後、穏やかにそびえるケニア山をみたの・・・・私たちの祖先が崇拝した山が、私の方を見て「助けてくれてありがとう」と言っているように見えました。
緑はケニアの肺である。土壌浸食や干ばつの防止、飢饉や貧困の解決に重要だ。
 ノーベル平和賞に決まったワンガリア･マータイさん＝ＡＰ |
■ 平和賞、マータイ氏 ノーベル賞 アフリカ 女性で初〔共同通信〕
【ロンドン８日共同】ノルウェーのノーベル賞委員会は八日、二〇〇四年のノーベル平和賞を、ケニア前政権の抑圧に立ち向かい、植林活動を通じてアフリカ女性の地位向上に尽力してきたケニアの女性活動家、ワンガリ・マータイさん（６４）に授与すると発表した。
アフリカの女性がノーベル平和賞を受賞するのは初めて。ノーベル賞委員会は「平和（の実現）は環境を守れるかどうかにかかっている」として、今年から平和賞の対象を環境分野にも拡大、マータイさんに初適用した。ロイター通信によると、女性の受賞者は昨年に続き十二人目。
同委員会は授賞理由を「持続可能な発展と民主主義、平和への貢献」と説明している。マータイさんは八日「とても興奮している」と喜びを語った。
マータイさんは、これまでにアフリカで約三千万本の植林を行い、砂漠化が進むアフリカの環境保護に努力。また貧しい女性の植林活動への参加を通じて、アフリカの女性の権利向上に貢献してきたことが評価された。
一九四〇年、ケニア中部ニェリ生まれ。米カンザス州の大学で生物学を学び、ピッツバーグ大学で修士号、ケニアのナイロビ大学で七一年に博士号を取得した。
薪がなく、子供たちにご飯を作ってあげられない周囲の母親たちを見て七本の木を自宅の裏庭に植えた。その営みをはぐくんで七七年、森林伐採の防止と女性の地位向上を目的とする非政府組織（ＮＧＯ）グリーンベルト運動を設立し、教育や家族計画、食糧問題なども含めて、草の根の活動を展開した。八六年には植林活動をアフリカ各国に広げた。九八年には、最貧国の債務帳消しを求めた国際キャンペーン「ジュビリー２０００」に参加。二〇〇二年、国会議員に当選し、翌〇三年、環境副大臣に就任した。
▽ノーベル平和賞 ダイナマイトの発明などで富を築いたスウェーデンの化学者アルフレド・ノーベルの遺言に基づき、１９０１年以来、物理学、化学、医学生理学、文学の４賞とともに授与が始まった。国家間の友好関係促進や軍縮などに貢献した人物・団体に授与されてきた。後に経済学賞も創設された。平和賞以外はスウェーデンで選考され授与されるが平和賞はノルウェー国会が選任した委員会が選考しオスロで授与される。授賞式はノーベルの命日１２月１０日。昨年はイランの人権活動家シリン・エバディ氏が受賞。 （ロンドン共同）
▼ 授賞理由の骨子 一、持続的発展、民主主義、平和への貢献
一、人権、特に女性の権利をはぐくむ発展への全体的な取り組み
一、地球的な発想で地域的に行動
一、ケニアのかつての抑圧的政権に立ち向かう
一、「グリーンベルト運動」は貧しい女性を動員し、三千万本を植林
一、ノーベル平和賞を受賞するアフリカ最初の女性
■ ノーベル平和賞、ケニアの女性環境活動家に〔読売新聞〕
【オスロ＝飯塚恵子】ノルウェーのノーベル賞委員会は８日、２００４年のノーベル平和賞をアフリカの緑化運動に取り組むケニアの女性環境活動家ワンガリ・マータイさん（６４）に贈ると発表した。
ノーベル平和賞が環境分野の活動に贈られるのは初めて。アフリカの女性の受賞も初となった。
同委員会は、授賞理由として「マータイ氏は、ケニアおよびアフリカ全土で、環境を維持できる社会、経済、文化を発展させる戦いの最前線に立っている。民主主義、人権、女性の権利を包む持続可能な開発に向け、全体的な取り組みをしている」とした。
具体的には、同氏が１９７７年から２７年間にわたり続ける「グリーン・ベルト運動」と呼ばれるアフリカでの植樹計画があげられた。
この運動は、貧困に加え、環境破壊が進むアフリカで、仕事のない貧しい女性を集めて、最初は７本から植樹活動を進めたもので、現在アフリカ中に２０か国以上で約３０００万本が植えられたという。
オラ・ミュース委員長は、オスロのノーベル研究所で行われた記者会見で、「今年は『平和』の定義を新たに広げた。平和は、待つだけでなく、積極的に創造するものだ、という意味で環境問題は重要なのだ」と語った。また、「今年はアフリカで良いニュースがなく、『アフリカ』はカギだった」と説明した。
◆マータイさん略歴＝１９４０年ケニア生まれ。ナイロビ大学で博士号を取得した生物学者。グリーン・ベルト運動などを通じ、ケニア政府など当局を批判したことから、投獄された経験もある。現在はケニアの環境・天然資源・野生動物省の副大臣。
‥人々は今日のことしか考えない。
最大限の生産と収入を挙げるためなら、明日を犠牲にして、どんなことでも、やっていたのである。
ワンガリ・マータイ（ケニア女性国民会議によって設立されたグリーンベルト協会の会長）
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。