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トスカニーニによるヴェルデイの『諸国民の賛歌』に収録の「インターナショナル」は
http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/1066.html
投稿者 傍らで観る者 日時 2004 年 10 月 04 日 13:44:47:ayjHlPlEsGXTU
 

(回答先: ワルシャワ労働歌、インターナショナル等、スペインでは:【下の方の竹中半兵衛さんの投稿に関連して】 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 10 月 04 日 07:41:23)

「バルセロナより愛を込めて」さん、ご無沙汰しておりました。
オーウェルの『カタロニア賛歌』は、ことある度に読み返したくなる愛読書です。
数年前、この作品が映画化された時には、岩波ホールに見に行きましたが、大変な盛況でした。

以前、NHK-FMでも放送していましたが、トスカニーニ指揮によるヴェルデイの『諸国民の賛歌』CDの末尾には、「インターナショナル」と「星条旗よ永遠なれ」が収録されています。
左翼偏向や右翼偏向に影響されてきた日本の歴史を離れて、虚心坦懐に、この曲のメロディーの美しさに耳を傾けられることをお勧めします。

 ・Music Only(MP3): http://www.stud.ntnu.no/~makarov/anthems/internationale.mp3

藤原肇氏によれば、日本では、反戦・労働運動潰しを目的に、後藤新平が縁戚の野坂参三に共産党を作らせた上、後藤新平の孫の佐野碩が「インターナショナル」の日本語訳を付けたそうです。
 ・日本語版(WAV Audio): http://www.skazka.no/anthems/internationale-jp.wav
 ・原作国フランス語版(MP3): http://www.stud.ntnu.no/~makarov/anthems/internationale-fr.mp3

このような経緯からも、日本では初めから、反戦・労働運動潰しの手段のひとつ(誘蛾灯のように反政府活動家を集めて一網打尽にする)として「インターナショナル」が悪用されてきた歴史があり、阿修羅でも多くの方の反発の元になっているのは、この美しい曲にとって、極めて残念なことです。

と同時に、普仏戦争後のパリ・コミューン時代に作詞(1871年)され、その崩壊の時代に作曲(1888年)されたこの歌を聴く時、アルチュール・ランボーを思い出します。

この時代に生まれた(1854年)ランボーは、、16歳でパリ・コミューンに狂喜し、18歳で「地獄の一季節」・20歳で「イリュミナシオン」を書き、21歳で詩を捨ててオランダ植民地義勇兵としてバタビア(ジャワ)に行き、25歳でバルデー商会に勤め、アデン(イエメン)とハラル(エチオピア)を往復して膨大な『アフリカ書簡』を残し、31歳でメネリック(エチオピア王)のための武器輸出で大損した後、37歳で骨肉腫となり、マルセイユで右足を切断したものの死去します。
 ・「不幸は俺の神であった」(ランボー「地獄の一季節」冒頭)

ランボーの『アフリカ書簡』は、今読んでも、西欧の植民地政策についての示唆に富んでいます。

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以下は、参考までに:

@ お気に入りのCDのページ
( http://03.members.goo.ne.jp/~member/hobby/cd.cgi?id=ikariwoutaejikkoui@goo&cmd=changedata&number=1 )
 アルバムの中の、インターナショナルは感激ものです!
 ・・・
 トスカニーニが指揮した「インターナショナル」まず手に入れるのに10年以上の歳月をかけた。
 FM放送で聴いたとき、指揮トスカニーニと耳にして、まさかと思い、その後折があれば探しまくったが駄目でした。'98年3月21日発売「トスカニーニ・エッセンシャル・コレクション完全限定版各定価1000円の18巻、ヴェルディ「歌劇リゴレット」第4幕 テ・デウム」のアルバムのカンタータ「諸国民の賛歌」に「インターナショナル」が入っていた。感激! 「インターナショナル」ファンは今の内に手に入れておくと良いでしょう。株式会社BMGジャパン発売。BVCC-9723です。


A「諸国民の賛歌」を聴いて
( http://www6.plala.or.jp/Massa-/Report/Hymn%20of%20the%20Nations.htm )
 <曲の改変について、及びわが国であいまいにされている点について>
 この曲については演奏そのものよりも、知られているかもしれないのが、トスカニーニがヴェルディのオリジナルに手を加えたこと。
 1.歌詞の改変
  当時のファシスト政権下のイタリアに対立して、原詩の「わが祖国」”Italia,patria mia” を”Italia, patria mia tradita”
  と改変したのは有名であるが、この改変はアメリカ初演の時点で行われている。
  また、当時のプログラム(44/5/25)の記述”betrayd”から、邦訳は一部にみられる(手許ではタウブマン〜渡辺暁雄訳の「トスカニーニ」)「伝統の祖国」ではなく、「裏切られし祖国」が正しいと思われる。

 2.曲自体の改変
  曲の最後に「インターナショナル」とアメリカ国歌を付け加えて連合国側への賛歌としての体裁をつくったとされるが、実際に「インターナショナル」が追加されたのは映画収録の演奏のみで、マディソン・スクエア・ガーデンでの演奏では、アメリカ国歌のみが追加されている。アメリカ初演も同様である。
  一方わが国でRCA〜BMGが以前から、44/5/25において「インターナショナル」が付け加えられたような解説を掲載しているのはそろそろ訂正されるべきではなかろうか?
  現在の国内の最新の正規盤は1998年3月発売のBVCC-9723、福原信夫氏の遺稿がMSG(マディソン・スクエア・ガーデンでの赤十字基金コンサート)で「インターナショナル」が演奏されたような表記になっている。

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