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(回答先: アルチュール・ランボーとジハード(仏『レゾーヴォルテール』) 投稿者 さすれば 日時 2004 年 10 月 04 日 19:48:48)
「さすれば」さん、はじめまして。
レゾー・ヴォルテールの"Arthur Rimbaud et le Jihad"の紹介、ありがとうございます。
ディズレーリやセシル・ローズに代表される”列強のアフリカ分割”時代のロスチャイルドが、スエズ運河の利権確保のため、また南アの地下資源確保のため、アフリカで何をしてきたかは、もっと告発されるべきことと思います。
『セシル・ローズ自伝』に臆面もなく披瀝される植民地主義礼賛と人種差別は、これが人間の手によるものか、ひょっとしたら異星から飛来した悪魔の言葉ではないかと、思わせるに十分なものがあります。
参照:ジョゼフ・コンラッド著『闇の奥』( http://www.zorro-me.com/kawakami/dz03_1.html )。「”骨の髄まで虚であり、無鉄砲だが意気地がなく、貪欲だが剛毅さはなく、残虐だが勇気はない”ヨーロッパ社会の余計者と余計な資本が手を携えて南アにやってきたのであった。」←F.F.コッポラ『地獄の黙示録』の種本。ロスチャイルドの後押しでコンゴに進出したベルギー人の所業を描く。
一方でフランスは、この”列強のアフリカ分割”の時代に当時の西スーダン地方で、「サモリ第一帝国(1881〜1891年)」(現在のコートジボワール+ギニア)、および「サモリ第二帝国(1891〜1898年)」(現在のガーナ)を建国した、サモリ・トゥーレ(1830年頃〜1900年)と戦っています。
サモリは、開明的なムスリムのマンディンガ族系の隊商の生まれで、組織の才と現実主義と不屈の精神によって、最も粘り強くフランスに対抗しました。
サモリの二つの帝国は、「さすれば」さんが紹介された「マフディーの乱(中央スーダン)」、および「ラビーフ帝国(チャド湖周辺)」と並んで、対植民地主義民族解放運動の三大拠点の一つと言われています。
『地獄の一季節』も『イリュミナシオン』も、そして『インターナショナル』も、まだ正義感が”クサイ芝居”として嘲笑されなかった時代の、青春の輝きと屈折に満ちて美しい、人類不滅の財産と思います。
以下のトスカニーニの原盤は、NBC響のオケとメット・オペラ・コーラスにより、NYで1941年に録音されたものです。コーラスはロシア語で歌われています。これが、『インターナショナル』がロシア語で歌われた、米国内で最初のものだそうです。
『インターナショナル』の後ろに『星条旗』が入っています。対ファシズム戦争ということで、ソ連と米国が共闘していた時代背景が反映されています。
メット・オペラ・コーラスが心なしか、『星条旗』の方にリキを入れているのは、お国柄でしょうか。
・トスカニーニの原盤(MP3): http://www.fysel.ntnu.no/~makarov/anthems/internationale-ru-and-star-spangled-banner.mp3
以下は、ソ連時代のロシアで1977年に録音されたもので、ボリショイ劇場のオケとコーラスを、ロジェストヴェンスキーが振った、名演奏です。ロシア人の音楽的感性の素晴らしさが伝わってきます。
・ソ連・ロシア語版(MP3): http://www.fysel.ntnu.no/~makarov/anthems/internationale-ru.mp3
膨大な死者を出した、ロシア革命後のウクライナやカフカズへの民族弾圧とロシア人自身への粛清による、ソ連時代の暗い歴史に思いを馳せると、音楽的感性に優れるロシア人を操作する道具としてこの名曲を利用した、ソ連支配層のことが気になります。
一方、ベルリンの壁崩壊後のロシアおよび周辺国の窮乏とユダヤ資本による富の集約に目をやると、国歌『星条旗』をバックに米国民を煽ってイラクへ進出しただけでなく、イスラム民族主義を煽ってアフガン・アゼルバイジャン・グルジア・チェチェン・北オセチアへと進出し、公然とロシア包囲網の構築を謳う、米国支配層のことが気になります。