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@イラク主権前倒しで暫定政権に移譲、CPA解散(読売オンライン)
【バグダッド=柳沢亨之】イラクを統治する連合国暫定当局(CPA)のブレマー行政官は28日、バグダッドで、イラクへの主権移譲をうたう文書を暫定政権代表に手渡した。
CPAは同日解散し、昨年4月9日のフセイン政権崩壊から14か月余りにわたった米軍主導の占領統治は法的に終結、イラク人の手に主権が戻った。当初、主権移譲は30日に予定されていたが、2日間前倒しされた。暫定政権が早期に治安を回復し、来年1月末までに暫定国民議会の直接選挙を実施できる環境を整えられるかどうかが、最大の焦点となる。
主権移譲文書は、午前10時26分(日本時間午後3時26分)、バグダッド中心部にある暫定政権首相府の一室で、ブレマー行政官からマフムード最高裁長官やアラウィ首相らに手渡された。文書には「暫定政権がイラク国民の代表として、完全な主権を行使する」と明記された。
ブレマー行政官は、「暫定政権は主権を担う準備ができている。私は、将来への確信をもってイラクを去る」と述べた。アラウィ首相も「歴史的な日だ。われわれは治安を維持する自信を持っている」と語った。
ブレマー行政官は、暫定政権との外交関係樹立を希望するブッシュ大統領の書簡も手渡した。
式典にはCPAから2人、暫定政権から4人の計6人のみが出席。ほかに米英外交官などごく限られた関係者が見守る中、5分間程度で終わった。ブレマー行政官は、主権移譲式の直後に米軍輸送機でバグダッドから国外に飛び立った。
式典は、日程変更に関する事前通告もない異例の展開となった。暫定政権のゼバリ外相は28日、訪問先のイスタンブールで、テロ警戒のため前倒ししたと述べた。暫定政権筋によると、アラウィ首相とブレマー行政官が27日ごろ協議、前倒しを決めた模様だ。暫定政権は28日午後、閣僚の宣誓式を行った。
今月8日に採択された国連安保理決議は、移譲により暫定政権が「完全な主権」を持つとうたっている。ただ、実際には、国民の審判を経ていない暫定政権の権限は制限されており、長期的な政策の決定はできない。また、米軍主体の16万人規模の多国籍軍は、「暫定政権の要請」を受ける形で駐留を続け、独自の指揮権のもと、2005年末の本格政権発足まで治安維持で大きな役割を担う見通しだ。
今後の政治プロセスでは、来年1月末までに開く暫定国民議会選挙がヤマとなる。頻発するテロの影響で選挙が延期される事態も懸念される中、アラウィ首相は28日、「(暫定)政権は、来年1月2日に選挙を行うことを決意している」と言明した。
カギとなる治安対策で首相は、非常事態宣言を含む強硬措置を取る方針を示してきたが、この日は「バース党員でも犯罪に関与していない人は、フセイン一派から距離を置いてほしい」と述べ、旧政権の要職にあった人物を含めた国民和解を呼びかけた。
◆主権移譲=主権とは、独立国家が有する、外部の意思に支配されない絶対的な統治権力。占領下のイラクで連合国暫定当局(CPA)が握っていたこの権力は、暫定政権の手に移った。暫定政権は行政権やイラク治安部隊の指揮権を回復した。ただ、民主的な選挙を経ていないため、暫定政権は国の将来を縛る立法や条約締結ができないなどの制限を課されている。
(2004/6/28/23:31 読売新聞 )
@追いつめられた米英軍事占領!!
国連安保理のお墨付きをもらった「主権委譲」のまあなんというていたらくでしょうか!
これはひどい!! しかし同時によくぞやったな!! というコソ泥的「主権委譲」です。6月末の主権委譲というブッシュの公約は、このような子供のピンポンダッシュのような形で、世界に披瀝されたのです。誰がこれを正当な主権委譲だと思うでしょうか?
アワを食った日本軍、いや自衛隊はあわてて多国籍軍への手続きを始めています。まるでサザエさんみたいです。
彼らを追いつめているのはイラクの抵抗運動の爆発です。しかしこのようなやり方はますます米英日軍のイラク軍事占領を破綻に追いつめていくでしょう(いや追いつめていくように全世界で抗議運動を作らねば、ですね)。