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(回答先: 人間は感情においてより理性においてより過ちをおかす(カント) 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 6 月 14 日 13:27:01)
諜報や公安に携わる者達の共通の行動様式や心理構造
バルタン星人さん、レス、および資料紹介、ありがとうございます。
ただ、私のかすかな記憶の中にある文章は、お教えいただいた「世界赤軍 夢野京太郎小説集」の文章とは異なっています。著者名として竹中労の名前が書いてあったことは間違いありませんので、単行本ではなく雑誌の投稿記事だったかもしれません。
いずれにしてもその書籍はすでに私の元には無く、遠い昔の記憶でしかないもので、そんないいかげんなことで話をしてもしょうがないかもしれません。また、連合赤軍事件そのものに関しては、公安が正確な資料を公開するようなことは永久にありえませんし、新たに関係者の証言を得ることはほぼ不可能でしょうから、何を言っても「オレはこう思う」レベルの不毛な話にしかならないでしょう。
それでも一言だけ申し上げさせていただきましょう。連合赤軍が『大変立派な組織』では無かったことは確かに間違いのないことで、ほっといても自滅に向かうしかなかったかもしれません。しかし、そうだからこそ、公安としては国民の心理操作に最大限役に立てるべく「骨の髄」までしゃぶってしまおうとしたのではないのか、という気がしてならないのです。他の組織に対しては「生かさず殺さず」の状態にしておいても、或る組織や個人には「殺して料理する」こともやると思います。
彼らは、浅間山荘事件の前年に起こった「朝霞事件」で無いもの(赤衛軍)を作り上げて「過激派の教祖(マスコミの言うところの)」京大助手竹本信弘氏を事実上抹殺し、日本人の意識を蛸壺の無間地獄に放り込む手立ての一つとしたわけですが、これと、浅間山荘事件、「総括リンチ死体発掘」と立て続けに起こった出来事、及びその報道が、当時の若い世代にどれほどの衝撃と絶望を与えたかわかりません。
私が「憎むべき対象」として公安の活動を過大にとらえているだけかも知れません。ただスペインに来てETAの不可思議な行動や3.11前後の「テロの恐怖」の政治利用の仕方などを身近で感じてきますと、いやでも遠い過去の日本を思い出さざるを得ないわけです。そして諜報や公安に携わる者達の共通の行動様式や心理構造について考えざるを得なくなるのです。
「連合赤軍」に関して新たな議論を引き起こす積もりはありません。ただこのような私の感想としてお受け取りください。最後に私も、二重に殺された12名の魂に、改めて手を合わさせていただきます。