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【北京・犬飼直幸】安否不明の日本人拉致被害者10人の再調査問題などをめぐる第2回日朝実務者協議が25日午後、北京のホテルで始まった。北朝鮮側は10人のうち数人分の北朝鮮入国後の動向について調査結果を報告したが、「8人死亡、2人不明」という従来の説明を覆す安否情報は提示されなかった。日本側は、北朝鮮の弾道ミサイル発射施設周辺での活発な活動について「安全保障上の重大な問題だ」と懸念を表明した。協議は2日間の予定。26日は北朝鮮大使館で行われ、27日まで続けられる可能性もある。
25日の協議は午後3時(日本時間午後4時)から約3時間半行われた。日本側からは斎木昭隆・外務省アジア大洋州局審議官らが、北朝鮮側は宋日昊(ソンイルホ)外務省副局長らが出席した。
北朝鮮側は、5月の日朝首脳会談で金正日(キムジョンイル)総書記が約束した再調査の中間結果を報告した。協議終了後、宋副局長は「日本側が提示した150項目の質問書を参考に(前回8月の協議以降に)再調査したことを報告した。真しな会談だった」と記者団に語った。日本側によると、宋副局長は文書を見ながら説明した。
一方、斎木審議官は協議終了後、「具体的に何人かの方について話が出た。(従来の説明を覆す情報は)きょうの段階では出ていない」と記者団に語った。日朝双方とも、北朝鮮側が提示した具体的な調査内容は明らかにしていない。また協議では、76年に行方不明となった埼玉県川口市の藤田進さんについても話し合われた。
協議の開始前、宋副局長は「新しい事実はある」と語ったが、詳しい説明は避けた。また同日午前、北京空港に到着した際、宋副局長は「調査は難しい点がある。継続中だ。死亡者問題だけではなく、政府間(の国交正常化)交渉のために全般的な問題を話し合う」と語った。北朝鮮が「死亡」と説明した8人の調査結果が覆らないことを示唆したとみられる。
協議の冒頭、斎木審議官は北朝鮮の弾道ミサイル問題について「重大な懸念を持っている」と述べ、ミサイル発射凍結の継続を明記した日朝平壌宣言の順守を求めた。
毎日新聞 2004年9月25日 21時17分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040926k0000m010078000c.html