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(回答先: もし、ご説明頂けないのであるのなら。 投稿者 haru 日時 2004 年 11 月 02 日 18:58:51)
18世紀から20世紀初期にかけてなら、急進改革派を左翼、保守改良派を右翼と色分けできたのでしょうが、ロシア革命後は共産主義国家社会を保守するという新しい保守主義も生まれたので境界が曖昧になっています。
イメージ的には、左翼は反資本主義・国際主義・非国家主義・リベラルで、右翼は国家主義・反国際主義・非資本主義・歴史的規範の尊重と分けることができます。
現在の日本共産党が左翼か右翼かと問われれば、国家社会構造を保守しつつ漸進的な改良を実現することを基本とし、民族国家の独立性を尊重し規範を重視していることから右翼と答えます。
その一方で共産党員は自身を左翼と考えている人が多いはずですから、左翼と右翼という識別符はほとんど意味を持たなくなったと言えます。
さらに言えば、グローバリズムを信奉し市場原理主義的改革を推し進めようとしている勢力は、左翼っぽい位置にあるとも言えます。(反資本主義を除けば左翼のイメージに合致する一方で、とうてい右翼の範疇に入れることはできない)
「近代」のメインストリーム勢力がそのようなポジションにあることから、左翼と右翼は軸足が異なる反対派(反体制派)と見ることもできます。
左翼と右翼という対立構造は既に崩壊したと思っているので、反近代勢力として両者が相互に認め合い新しい地平を切り開くことを期待していますが、両者の歴史的確執は重いようですね。
思想政治運動をやっている人たちが自分の立場を左翼や右翼と「自己認識」している限り、左翼・右翼という言葉を使う意味はあると思っています。