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(回答先: Re: 今回のイラク日本人拘束事件について思うこと。 投稿者 はまち 日時 2004 年 10 月 27 日 18:15:08)
はまちさん 丁寧なレスをありがとうございます。
スパイ容疑に関する考察は、戦争板における貴殿の投稿を拝見して正直「そういう捉え方があるのか」と感心したものです。確かにイスラエル滞在2ヶ月、アンマン経由のバクダッド入りという一連の行動は、単なる一旅行者にしては不可解極まりないですし、彼が仮に、仰るような『無知で無垢な』二十代半ばの成人男性であったとしても、普通に暮らして普通に外部からの情報を取り込んでいたら今回の無謀としか思えない行動に出る可能性は限りなくゼロに近いはずです。ですが、果たして彼が本当にスパイかというと、拘束時の状況からみて余りにも一般人を装い過ぎです(苦笑)自己危機管理能力がなさ過ぎであり、スパイとしての資質には些か疑問符が。。。ということで、私の結論としては『彼は楽観的資質の持ち主だが場当たり的で思慮が浅い』人間と言うことになります。
ただ、そんな彼に対しても政府は『自衛隊撤退なき救出』を真剣に検討する必要があると思っています。釈迦に説法でしょうが犯行グループはザルカウィ系の強硬派ですから、彼らを刺激するような政府の軽率な発言は謹んで欲しいわけです。そりゃ現状で『自衛隊撤退』などあるはずがないでしょう。分かりきったことはこの場で公に明言する必要はありません。血気盛んな連中を刺激するだけです。表向きは言葉を巧みに操ればいいわけです。馬鹿の一つ覚えのように『暴力の脅しには屈しない』では彼らの毛嫌うアメリカと全く一緒です。後は水面下での手腕の見せ所でしょう。それが結果として悲劇的な結末を迎えたとしても、最善を尽くしたのであれば止むを得ないでしょう。
最後に、貴殿が仰ったイラク人・パレスチナ人の方々の不条理な犠牲が一人でも少ないことを望むというご意見、全く同感です。