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『地元密着』へ膨らむ夢 ライブドア 東北新球団の勝算は?【東京新聞 特報】
http://www.asyura2.com/0406/idletalk11/msg/129.html
投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 9 月 21 日 22:27:55:WmYnAkBebEg4M
 

(回答先: プロ野球についての印象。 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 9 月 19 日 17:31:02)

『地元密着』へ膨らむ夢 ライブドア 東北新球団の勝算は?【東京新聞 特報】
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040918/mng_____tokuho__000.shtml

 史上初のスト突入が決まったが、一方で、今回の騒動はプロ野球界に新しい血を入れる動きを促した。ライブドアが仙台市を本拠地に球界参入を、楽天は「神戸」を軸に球団経営に名乗りを上げた。来季実現すれば、かつてロッテの本拠地だった仙台は、二十八年ぶりにプロ野球のホームグラウンドとなる。地元が歓迎の声で沸く中、東北地域を代表するような新球団が本当に誕生するのか。その勝算は?

■市民みんなが実現を後押し

 東北にプロ野球チーム誕生か、のニュースは地元の野球少年らに一気に広がった。全国制覇の実績がある仙台東リトルリーグに所属する「北六バッファローズ」事務局の鈴木直利さん(52)は「ことしは七夕まつりが二度来たようだ。子どもたちは『どんな選手が来るの』と言っている。本当にいつ、誰が来るんでしょうかね」と期待する。

 仙台にドーム球場を建設し、市民球団をつくる目的で二〇〇二年設立された仙台市民球団企業組合の竹内健二顧問(55)は言う。「地道な誘致活動が無駄にならなかった。誘致できたら東北生まれ、育ちの選手で固めた『東北州民球団』を実現させたい。Jリーグの地域密着を上回る地域球団でなければ、これからのプロ野球経営とファンの底辺拡大は厳しいはずだから」

 実現すれば東北のプロ野球チームは、一九七四−七七年に県営宮城球場を本拠地としたロッテ以来だ。七四年にロッテは二期制の後期に優勝、日本シリーズでは中日を破って日本一になった。この年のシーズン観客数は平均一万三千四百人を記録している。

 竹内氏ら仙台の野球好きはことし六月、プロ野球が球団合併問題で揺れ出した際、「ヤクルト球団の誘致」を唱えた。ライブドアのプロ野球加盟申請を受けたいまは、一転して「本拠地が仙台市」の新球団の実現性が最も高いとにらむ。

 五〇年に建設され、老朽化が著しい宮城球場の座席の改修や電光掲示板の設置は、ライブドア側が費用を負担する方向だ。地元のJリーグチームの運営会社に、県は本年度で四千五百万円の補助金を出しているが、県庁の担当者は「ライブドアが100%出資のプロ球団なら、県は金がかからない。しかも不振の地元経済の救世主になるかもしれない」と思惑を口にする。

 さらに、現在の交通の利便性などから「東北全体が支える地域密着型の球団」(藤井黎仙台市長)と期待し、旅行業界最大手のJTBも「東北全域や関東からの宿泊付きの観戦なら、人気ツアーが企画できそうだ」と早くも見込んでいる。

 ライブドアの堀江貴文社長は、経営目標について「観客動員は一試合平均二万三千人強が目標」「逆に平均二万人程度なら初年度は十億円程度の赤字」とそろばんをはじくが、地元密着で、地元負担の少ないプロ野球新球団というもくろみは現実的な計算なのか。

■黒字達成には70億円が必要

 米大リーグなどプロスポーツ経営に詳しい帝京大講師の大坪正則氏は「プロ野球球団の経営は年間七十億円程度の収入がないと黒字にならない。それを実現できるという前提で、プロ野球は地元の交通、消費、街づくりなどすそ野が広いので通常は売り上げの七−八倍、四百九十億円程度の経済効果が見込める」と指摘、こう続ける。「そのためには観客は平均二万五千人は集めたい。ダイエーが九州代表のチームで集客に成功したように、オール東北のチームだと位置づけなければできない目標数字だ」

■招待券配布でファン層拡大

 地元密着で成功したプロスポーツといえば、アルビレックス新潟が代表例だ。九九年にJ2に昇格したが、観客の入りは二割台と“低空飛行”が続いた。転機は四万二千人収容のビッグスワンが完成した二〇〇一年。新潟市内を中心に一試合につき座席の85−90%もの無料招待券を配布、満席状態が続くようになった。
 
 「四万人が詰めかけたスタジアムには特別な雰囲気がある。サッカーを見たことがない人に面白さを知ってもらい、また足を運んでもらうことを狙った」と田村貢・アルビレックス業務部長は話す。昨年末には有料入場者が招待者を上回った。
 
 一方、今シーズンから札幌ドームに本拠地を移した日本ハムは、主催六十二試合を消化した時点で、観客動員百五十万人を記録した。東京ドームを本拠地にしていた昨シーズンの総動員数百三十二万人をすでに大幅に突破するという好調ぶりに、球団広報の担当者は「『道民球団』として地元密着を重視してきた成果だ」と胸を張る。
 
 新球団への期待に地元は盛り上がるが、そんなにうまく運ぶのだろうか。
 
 実際の球団運営には、専門的なノウハウをもった人材が欠かせないが、「そのような人材は皆無に近い」とスポーツジャーナリストの谷口源太郎氏は極めて悲観的な見方を示す。
 
 「大リーグのように管理能力があるゼネラルマネジャー(GM)は日本のプロ野球では育ってきていないし、育てようともしてこなかった。球団が親会社のPRでなく、独立した企業としてビジネスを展開しきていたら、事態は変わっていたかもしれないが…」
 
■第2の根本氏育たずじまい

 日本で大リーグ的なGMの嚆矢(こうし)となったのは、広島、西武、ダイエーで監督を務めた根本陸夫氏だ。監督としての優勝経験はないものの、退任後もチーム編成、球団経営に携わった。いずれのチームも数年以内に優勝、根本氏はそれを陰から支えた。「広い人脈をもち、球界の裏事情にも通じた根本氏は、GMのモデルとは受け止められず、むしろ例外と見られた」と谷口氏は話す。
 
 元西武監督で、ロッテでGMを務めた広岡達朗氏は「素質のある若い選手を育て上げるところを見せたかったが、逆指名やフリーエージェント(FA)制があるため著名球団でなければ選手が集まらない。すぐに答えを出さなければダメだという雰囲気の中では、GM制度は生かせない」と話す一方で、新球団には自分ができなかった夢を託す。
 
 「親会社からの出向者で球団を運営したら、これまでと変わらない。巨人のように有名選手をかき集めるのではなく、若い選手の素質を開花させるところにプロ野球の夢がある。すぐに勝てなくても、長い目でチームづくりをしてほしい」
 
 日本野球機構の根来泰周コミッショナーは「プロ野球改革は球団、選手、野球機構の三位一体で取り組むべきだ」と話すが、新球団の参入を歓迎する選手会に対し、野球機構や既存球団は及び腰だ。同コミッショナーは新規参入の動きについて来季からの参入は困難との見方を示す。
 
 広岡氏は参入障壁として立ちはだかる野球機構、球団について、「いったんできかかった一リーグ制への流れが止められてしまったために、新規参入を妨害しているとしか思えない」と指摘したうえで、新球団設立の動きを後押しする。
 
 「参入手続きなど、やる気になればすぐにできる。可能性がある以上、来季からのスタートに向かって努力すべきだ。また一リーグ制への流れをつくろうと口をはさむ人が出てくる」

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