９月28日（ブルームバーグ）：米民間調査機関のコンファレンス・ボードが 28日に発表した９月の米消費者信頼感指数は96.8と、前月98.7（速報98.2）から低下した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値の99.5を下回った。

　　雇用の伸び悩みと原油高騰で支出が抑制され、第３四半期の経済成長が頭打ちになるとの懸念が広がるなか、信頼感指数は２カ月連続でマイナスを記録した。８月の現況指数は95.5と、前月の100.7から5.2ポイント低下した。半年後の景況感を示す指数は97.6と、前月の97.3を0.3ポイント上回った。

　　東京三菱銀国の上席金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏（ニューヨーク在勤）は、「消費者が盛り返さない限りは、景気は再び推進力を失う恐れがある」と懸念する。

　　同指標内訳で見ると、経営景況感が「悪い」との回答は20.3％で、前月の 20.2％とほぼ変わらず。また、「雇用は十分ある」との回答は16.8％で、前月の 18.4％を下回った。「雇用は不十分」との回答は54.9％で、前月の55.6％を下回った。

　　ラプキー氏は、「職の確保は容易ではない」と指摘。11月２日の大統領選挙を前に発表される９月雇用統計にとって、良い兆候ではないと語った。

　　自動車やコンピューター向けスピーカーを製造するハーマン・インターナショナル・インダストリーズのシドニー・ハーマン会長は、米経済が潜在能力を下回って推移していることは「間違いない」と語る。「長期的な意味での安心感はなかなか得られない。時代は非常に複雑化しており、米経済がこうした時代性を反映していることに疑問の余地はない」と述べた。

　　統計によると、半年後に雇用が増加するとの回答は17.7％で、前月の16.3％から増加した。所得が減少するとの回答は9.1％で、前月の9.2％とほぼ変わらず。また、向こう６カ月に自動車を購入する計画があるとの回答は6.4％。前月は 6.5％だった。新築住宅を購入する計画があるとの回答は3.8％。前月比3.9％だった。大型家電を購入する計画があるとの回答は29.9％（前月は29.0％）だった。

原題：U.S. Consumer Confidence Falls With Job Concerns (Update1) （抜粋） {NXTW NSN I4RATZ1A74E9 }

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更新日時　: 2004/09/29 00:42 JST

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