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(回答先: ネット上に人材バンク 「個人の才能」証券化 (産経新聞) 投稿者 愚民党 日時 2004 年 10 月 04 日 05:38:12)
デジタルハリウッド大学院 院生は「顧客」、教員を逆評価
民間の発想で教育法“進化”
今年四月、日本初の株式会社による大学院を設立した専門学校、デジタルハリウッド（東京都千代田区、藤本真佐社長）は、大学院生による教員逆評価というユニークなシステムを取り入れた。ベースには、院生を「顧客」と位置づけ、満足度を高めることが大学院の評価につながるという民間企業らしい発想がある。次代の先端業界を開く人材の輩出を目指す同社は、来春の四年制大学開校も視野に教育法の進化に挑戦中だ。（菅野光章）
「めったに聞けない話が聞けた」「デモンストレーションが良かった」「今日の授業は出席者を軽視している」−。デジタルハリウッド大学院（杉山知之学長）の院生たちがパソコン上で入力する教員評価シートには、授業に対する率直な意見や感想が書き込まれている。中には辛辣（しんらつ）な声もある。
同大学院の教員逆評価システムは、院生が授業内容や教え方を五段階で採点するのが基本。データは一元管理され、全教員をランキング化。評価の高い授業は全体研究会で取り上げられ、他の教授法に生かされる。また、授業はビデオ録画され全院生がパソコン上で閲覧ができ、その出来栄えも一目瞭然（りょうぜん）で分かるようになっている。
一見オープンすぎて教員には厳しいようだが、四十人余りいる教員は皆、企業の経営者ら現役の実務家であり、総じて指導経験が少ない。教え方の向上は当面の課題だ。同社によると、開校直後はやや不安定だった個々の教授法も、逆評価による実戦訓練の積み重ねと研究効果で着実に進歩しているという。
同大学院は、千代田区が構造改革特区の「キャリア教育推進特区」に認定されたことを受け、デジタルコンテンツ業界の人材を育成する高度教育機関として設立された。一期生は五十九人。情報技術（ＩＴ）関連企業のエンジニア、デザイナーら社会人が約六割を占めており、目的意識が高い院生が多い。七月には、自ら練った構想を授業を通じて磨き上げた院生がベンチャー企業を立ち上げるなど、早くも業界の注目を浴びている。
同社は来年四月の四年制大学開校を目指し、文部科学省に認可申請中だ。英語力強化のため三年生の一年間は海外留学を義務化するなど、独自のカリキュラムを用意している。株式会社による大学経営という初のケースに挑むからこそ、実戦教育の進化に貪欲（どんよく）だ。
「良質なサービスを提供するのは当然。大ヒット作を生み出すプロデューサーや新コンテンツの仕掛け人など『コト』を起こす人材を育てたい」と語る藤本社長。先端分野で活躍する“人材市場の旗手”にならんとする強い意欲があふれている。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/04kei001.htm
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。