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昨日のしんぶん赤旗(10月22日)について、どうにも、気持ち悪いので少々言及。
私は、イラク戦争を主とする国際面は、この新聞はよほどましだとおもっている。が、読者の広場なる読者の質に関わるこの欄で、辟易することが少なくない。22日に初めて登場した「ゆーもあルーム」であるが、どこがゆーもあかとおもうほどのものが5点ほど並んでいる。明るいユーモアでも、黒いユーモアでもないもの。
「薄型ばかり」テレビから福祉までーーというのが、どこかで聞いたような文章だが、いちおう、センスはあるのかと思えた程度。もっとも、人畜無害なら、何もここまで来てケチをつける必要も無いが、
一行目、「こわいもの」地震、台風、クマ、米軍機ーー国民ときた。
昨今、猿や熊の出没を憂う深刻な記事が紙上を賑わしている。小熊をかばう親熊を撃ち殺したといういつかの記事が突き刺さっている私である。人と動物の共存がこわれかけ、生態系が大幅に狂いつつあると危惧している中、クマを銃殺する記事、どんぐりをくまに届ける記事、などなどがつづく。「食糧支援、クマになら賛成」といった、棘のある川柳が載ったのは朝日だったと思う。
が、しんぶん赤旗の米軍機も自然災害もクマの出没も一緒くたにするこの思考は、いただけないと思うのは私だけであろうか。私がここ数年来指摘してきた戦争の本質「テロも戦争も」の思考停止状態はなんら、改善されていないということの証左であろう。
赤旗はいくら何でも、ここまで確信犯ではないだろう。思考・編集センスがほとんど無い人が、編集部に配置させられる組織上の問題かもしれない、と慰めてみたりする。
同欄にある台所憲剣法のマンガも、長年続くが、その中身において感動したことが一度もない。新聞小説などは三池闘争など扱っていたり、それなりにメッセージをかんじるのだが。
一方、朝日新聞の「私の視点」は、久々に感動した。冨山市ファミリーパーク飼育課長・山本茂行氏の「クマ騒動 人との境界失う」と題して、それまでの人とクマとの共存環境を復活させようと提起されている。
−−里山が荒れ、動物たちに暗い変化が起きているのは全国共通だ。山野が荒れれば、おいしい水は飲めず、魚介類も育たない。クマの混迷に、私は自然界の悲鳴を聴く思いがするーーと結ばれている。
今日も「しんぶん赤旗」は、イラクファルージャで米軍の攻撃激化を伝える内容が生々しい。朝日新聞になどない侵略戦争の無残をきちんと伝えるのだが、今のわたしの鬱々とした心を救ってくれたのは、ほかでもない、この山本茂行氏の実にまっとうな視点であった。
冬眠に 備え疲れて クマ眠る
危機を危機とも思わずに いつものように演じるドラマのうそ臭さ