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(回答先: Re: 本質(方向性)を見誤らないようにしたいものです。 投稿者 プリズム 日時 2004 年 10 月 21 日 15:38:19)
「本質を見誤るな」という貴殿のご意見には、全く異論ありません。
そこでやや重複しますが、今回の台風被害の本質を考えたいと思います。何が、これほどの被害をもたらしたか?主に河川の氾濫と土砂崩れです。それは何故起こったのか?無論、一番には記録的な大雨のせいですが、我々はこれに対しては何もできません。降水量をコントロールすることも、台風・低気圧の進行方向を変えることもできません。ならば「発生源=大雨」について思い悩むことは時間の無駄ではないでしょうか。では、何ができるのか?大雨の影響を緩和することです。今回の被害から学ぶべきことは、「緩和対策の本格化」の必要性ではないでしょうか?大雨の影響を緩和するには基本的に「降った水を分散して保水する」しかありません。そのためにうてる手は、幸いまだ多く残されています。例えば道路の舗装の仕方を考える、森林をさらに育成する、流域全体に目をくばった護岸工事をする、など。
さて話は少し飛びますが、今の世界が直面している脅威は何でしょうか?「爆発的に増大した人口」とそれを支えるための開発がもたらす「砂漠化=食糧不足+水不足」、これに異論のある人は少ないでしょう。でも翻って日本はどうでしょうか?日本はこれから「少子化=人口減少」を迎えます。「森林=食糧の基」も比較的豊かですし、今回の大雨が示唆するように「水資源」も根本的には豊かです。「世界の脅威」に対して、ことごとく逆のカードを持っているのです。このことは、今後来るであろう、文字通り「暗い世界(化石燃料が枯渇するからです)」において、日本は意外に有利な立場にあることを示唆しています。だから簡単でないことは承知しながらも、「悲観するな、工夫しよう」と言いたくなるのです。