現在地 HOME > 掲示板 > 議論19 > 562.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: ここに出てくる人達のなかで、ひとりでも、政治犯として訴追され 投稿者 こいけ 日時 2004 年 10 月 19 日 01:22:32)
こいけさん どうもです。
>外国に亡命し、帰国して監獄に収監された経験のあるものはいるのか!
>と突っ込みたくなる衝動をおさえながら、読み返しました。
お子さまな対応は差し控えますが、私は「赤い羽根」から政治運動に至るまで「〜してないヤツに〜言う権利はない」というのが大嫌いです。(笑)
それは倫理的な当為としてあるが、道徳として他人に説教たれるものとは違います。
ネグリは「政治犯」というより完全なフレームアップですね。アウトノミア運動と「赤い旅団」はメンバー的に重なっていたが、ネグリが関与したという証拠は何も無かったと記憶しています。こいけさんも当然ご存じでしょうが、アルチュセーリアンの市田(良彦)さんが何の因果かネグリ釈放運動に尽力されているのは周知の事実であるし、リベラシオン紙に掲載されたネグリの釈放要求声明も市田氏の訳で読んだ様に思います。
>もう一つ資料を貼ります。ある講演の非公式の記録です。
>私訳で、読み苦しいものです、原文もつけます、お許しを。
ありがとうございます。
実は前レスの『批評空間』の同号にはネグリの「『帝国』、帝国主義の最高段階」が掲載されていましたが要旨はほぼ同じであろうと思います。こいけさんは気分を害された様ですが、前レスの「批評空間」のネグリについての議論(批判)は極めて当たり前の話しであるし、その問題意識は私も多くを共有していますが、残念ながらご紹介戴いた講演内容も含めて、その手がかりになるものではなかったと申し上げておきます。もちろんネグリに全てを期待するが無謀で筋違いであることは承知しているつもりです。
私見ですがネグリの『帝国』にはアルチュセール的なマルクス読解があって、あり得べき世界を(カント的に言えば)「理念の構成的使用」として構想するのではなく、現前する資本主義世界の突破力との「ずれ」に見ていこうとするものだと思っています。(片思いでなければ(笑))しかし、それは大変なアンビバレンツを内包します。マオさんのご指摘もありましたが現実の諸相において断裂があり、良く言えばフットワーク悪く言えば臨機応変という立場しか余地がありえないのではないか。だからこそ「議論」する意味があるわけですが「三回読めば判ります」ではその出口さえないではないかと危惧しますが。