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(回答先: シオニストの情報操作に阿波踊りさせられる「太田龍」。石油は実はマントルで作られるため無尽蔵とのロシア説検証急務。 投稿者 Mana2 日時 2004 年 8 月 31 日 01:58:13)
石油のマントル起源説に私が最初に接したのは1985年頃の岩波の月刊誌「科学」での小さなコラムだったと記憶します。以来、国内、および国際的な学術誌で見かけたことはありません。これは私の不勉強のせいでしょう。しかし、例えば、旧東ドイツなど、東欧諸国の地質学者にもこの説を支持する者はいないと思います。
マントルなどは誰も観たことがないと思う人が居るかもしれませんが、そうではありません。古い造山帯には、プレートの一部がはぎ取られてマントルまで剥き出しになっているオフィオライトと呼ばれる岩体があって、マントル橄欖岩を直接手にとって研究することができます。また、マントルから上昇してくる火山岩には、捕獲岩という形でマントル橄欖岩が含まれていて、この研究も進んでいます。その構成鉱物中には流体包有物と称される小さな泡が含まれていて、その中身はほとんどが二酸化炭素を含む水です。石油が記載された例を知りません。
万が一、石油の起源がマントルにあるとしても、どこでも直接マントルまで掘れば石油が手に入るというのは暴論です。その起源を問わず、石油が商業的に採掘可能な程に濃集するには、マントルの上にある地殻中にできる貯留層の油田特有の構造(地層の背斜構造など)が必要です。そうした構造の存在を探査する技術は、現在ではほぼ完成されていて、ロシアも欧米諸国も大差ないと思います。
ちなみに、ロシアには今だにプレートテクトニクス説は嘘だと主張する地質学者が少なからずいて、国境のない科学の世界でも異質です。ですが、そうした「異端」の学者は次第に少なくなって(追放されて)きています。
それはともかく、石油の次は(メタン)ガスハイドレイトの時代になると思います。
別にこれは、私がそういう時代になってほしいと願っているという意味ではありませんが・・・