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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041119-00000501-yom-int
【ワシントン=笹沢教一】人間やチンパンジー、ゴリラなどすべての大型類人猿につながる約1300万年前のサルの全身化石を、スペインの発掘チームが、同国バルセロナ近郊で発見した。「大型類人猿の共通祖先か、共通祖先に非常に近い存在」と推定されている。成果は19日発行の米科学誌「サイエンス」に掲載される。
ミゲール・クルサフォン古生物学研究所の発掘チームによると、発見した化石は、頭骨や肋骨(ろっこつ)など全身にわたり、保存状態がよい。
オスと見られ、体格はチンパンジーより少し小さい。推定体重は約35キロ。柔軟な手首の関節や腰、胸部などの構造が現在の大型類人猿と共通していることから、木登りが得意だったと考えられる。
学名は発見された地名にちなみ「ピエロラピテクス・カタラウニクス」と命名された。近くのアフリカにも生息したと推定され、大型類人猿のアフリカ起源説を支持する証拠という。
大型類人猿の共通祖先は、約1100万―1600万年前にテナガザルなどに近い小型類人猿から分岐し、その後、段階的にオランウータン、ゴリラ、チンパンジーが派生したと考えられている。しかし、化石の発見例が少なく、研究上の空白期となっていた。
◆大型類人猿=ヒトに最も近い類人猿のグループ。チンパンジー、ボノボ(ピグミーチンパンジー)、ゴリラ、オランウータンの4種類が知られている。これにテナガザル科を加えたグループが類人猿と呼ばれる。遺伝子分析の進歩で、チンパンジーがヒトと非常に近縁であることが判明、「ヒト科」に分類する研究者もいる。
(読売新聞) - 11月19日5時5分更新