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★以前、私はマンモス復活計画に関するプラウダの記事を空耳板に投稿したことがありますが、
(http://www.asyura.com/0306/bd28/msg/647.html)
明日(2004/10/9(土)21:00)放送のTBSの「世界ふしぎ発見!」で現地ロケを含めたマンモス復活関連の内容を取り上げるそうなのでここに紹介しておきます。古生物に関心のある方はどうぞ。
「世界ふしぎ発見!」は番組初期の頃からけっこう見させてもらっています。歴史上で見落とされがちな事件を掘り起こしたテーマを扱ったり、定説を覆す最新の研究成果などをよく伝えてくれるので、私は高く評価していますが、個人的な感想として最近はちょっと大衆ウケを意識しすぎて演出がやや派手になったような気もしています。あくまでこれからも学術的な側面を重視し、取材や論考を充実させてほしいと思います。
「ミステリーハンター」と呼ばれる女性リポーターもよいですが、リアクションは控えめに。例えば古代遺跡を訪ねたとき、視聴者がその歴史的な時間の重みを感じられるべき場面で、女性リポーターの大げさな表情や撮影のエピソードを前面に押し出さないように。難しい内容を解りやすく伝え、若年層に歴史を学ぶことの楽しさを教えるということは重要ですが、その手法を履き違えて格調を下げてしまうようなことにでもなれば逆効果です。若年層の知的好奇心は旺盛で、理解力は大人が思うより高いものです。
以下は公式Webサイトに掲載されている番組予告です。
■第890回 徹底検証!!マンモス復活は夢か?現実か?
放送:2004/10/09(土)21:00〜
http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery_1.html
◆interview
重さ6トンもの大きな体と、長さ2メートルの反り返った牙を持ち、かつてシベリアの大地を闊歩していたマンモス。この巨大な古代生物が、なんと1万年前の姿のまま、凍った状態で発見される場所があるといいます。そのマンモスの姿を追い求め、今回、シベリア最北地へ向かったのは、ミステリーハンターの末吉里花さん。真冬の最低気温はマイナス60度に達し、地面の氷が解ける夏の間も、地下の砂や土は凍結したままの永久凍土で、冷凍マンモスを探します。そしてこれまで発見された肉片をもとに、マンモスを復活させようという、驚くべきプロジェクトの全貌に迫ります! 古代生物マンモスについて、ビックリするようなレポートを届けてくれる末吉さんに早速、取材の様子について聞いてみましょう。
Q.マンモスが見つかる場所とは、一体どんなところなのですか?
マンモス探しはその化石がたくさんみつかるといわれる、シベリア大平原のアディチャ川流域からスタートしました。船で川を下りながら、「この辺にマンモスの化石がありそうだ!」というポイントに上陸するんです。というのも川の水位が高くなる夏に、水の流れが岸を侵食すると、地中に埋まっていたマンモスの化石が掘り起こされるので、秋になって水位が下がると河原に化石が現れるそうなんです。でも化石というと、普通は土の中に埋まっているイメージがありますよね?だから石や枝と一緒になって、マンモスの骨が河原にいくつも落ちている様子にはビックリしました。といっても「あそこに何か変わったものがある!」という感じじゃなくて、周りに違和感なく溶け込んでいるので、私には木にも石にも見えるんです(笑)。だから「ん、これは…?」と思ったものは、同行して下さったマンモス研究者のラザレフ博士に「これは木でしょうか? それとも骨ですか!?」ってその都度確認。そのうちに自分なりに骨を見分けるポイントも分かってきてきました。
そのひとつは木の様にささくれだった部分がなくて、表面がわりとツルッとしていること。それから裏や中を覗くと、小さな空洞がたくさんあってちょっとスカスカした質感のものが、骨の特徴みたいですね。その時に見つけた化石の中では、マンモスの肩の骨が一番大きなものでしたが、残念ながらこれは先生が発見。でも「木かな?骨かな?」って半信半疑で持っていったものが、「これは肋骨だよ!」って言ってもらえた時は、もう「ヤッター!」って気分に!その河原ではマンモスの骨以外にも、同時代に生息していた古代馬の骨なんかも見つかるんです。初めは私もちょっと信じられませんでしたが、本当にたくさんの骨が落ちているので(笑)、とても面白いですよ。
Q.生きているマンモスに出会った・・・!? 取材中に感じたその不思議な気持ちとは?
マンモスという動物は知っていても絶滅した古代生物だから、実際には本に描かれたものや、聞いた話から想像するしかないですよね。でもシベリアでマンモスの取材をしていくと、たとえ生きた姿を見なくても、伝わってくるものがたくさんありました!例えば2メートルもある反り返った牙はそれだけでもスゴい迫力だし、私一人では絶対持ち上げられない重さ。そんなに大きな牙を2本も支えながら、というかそれを体の一部として歩いていたことを考えると…、そのスケールの大きさが分かるし、人間がどのくらいマンモスを恐れていたのかも想像がつきますよね。でも人間はマンモスの骨を利用するなど、共存していた面もあるので、ただ恐れているだけでもなかったようです。
シベリアの永久凍土と呼ばれる地面から見つかったマンモスは、死んですぐに凍ってしまったので、何万年か後に発見されるまで、生きていた時と同じ状態でずっと地中に封印されていました。そんなマンモスの姿を見ていると過去にタイムスリップした感覚になって、生きているマンモスに出会えたと思えるくらいの不思議な感動があるんですよ!みなさんにも、実際に見たことないマンモスをきっと身近に感じていただけると思うし、生きているマンモスに出会ったような気持ちにもなれると思います!
Q.あまり知られていない赤ちゃんマンモスの剥製やミイラもあるそうですが、番組ではどんなマンモスが紹介されるのですか?
シベリアの永久凍土からは、氷づけのマンモスが何度か発見されていて、番組ではそれらの剥製や、まだ2頭しか見つかっていない子供のマンモスも紹介します。そのうちの1頭で、ミイラにして保存されているディーマは、目をつぶっていてまるで眠っているように見えました。鼻の先が2つに分かれたマンモスの特徴も見て取れるし、足の毛や尻尾も残っているんですよ。ミイラなのでさすがに動き出すとまでとは言いませんが、マンモスのだとはっきり分かる様子なので、保存庫から運び出されてきたディーマを最初に見た時は、少し前に死んでしまった動物が連れてこられたような気も…。
でもその時に、ビックリたのは、館長さんの赤ちゃんマンモスの扱い方! 大事そうに持ってくるわりには、色々なところにぶつけているので、大丈夫なの?!って(笑)。これほど完璧な状態で見つかったマンモスはいないそうなので注目です。もう1頭のマーシャは、ディーマよりさらに小さくて生後数ヶ月のマンモス。マーシャの剥製には、いかにも赤ちゃんという感じのホヨホヨした毛も残っているんですよ。それこそついさっきまで生きていたような雰囲気なので、…死んじゃったの?って、リアルな衝撃がありました。
Q.マンモスが生きていたままの姿で発見される、 永久凍土に入ったそうですがその感想は?
永久凍土の研究施設には、地下8メートルくらいの場所で永久凍土に入れる穴があるのですが、表面は砂になっていて、触るとすごく冷たいし、ものすごく硬いんです。それに10分もしないうちに、頭がキーンとしてくるくらい寒いんですよ! このまま閉じ込められたら、私もマンモスみたいに凍って発見されるかもって思うくらい!? (笑)。でもここにいたら本当に、このままの状態で凍ってしまうと肌で感じました。
Q.冷凍マンモスを探すために、 ヤクート人のお宅にホームステイした時のことを聞かせて下さい
冷凍マンモスのほとんどは、シベリア東北部のサハ共和国で発見されています。そこで私たちはサハ共和国に暮らすヤクート人のお宅にホームステイしながら、氷づけのマンモス探しを行いました。地球上で一番寒いと言われる場所なので、どんな家が建てられているのかと思ったら、高原のロッジみたいにおしゃれな雰囲気。キッチンは西洋風で設備や道具も揃っているし、リビングやベッドルームも美しく整えられているのですが、唯一水道設備がないんです。冬はマイナス60度にもなるので、水道管が凍って使えないためですが、それ以外の設備が整っている分、面白い違和感がありますね。
滞在中は朝昼晩と、素晴らしいお料理を作って下さって、どれもおいしくいただきました!馬、鹿、鴨、トナカイ、ウサギなど、ヤクート料理はお肉中心なんですが、牛は食べないようです。乳製品も豊富だし、ジャムやジュースにして食べるコケモモというベリーの一種もおいしくて、たくさんいただきました。ヤクート人の女性たちは、みなさんコスプレ好き?というか(笑)、たくさん持っている民族衣装を着て楽しみながら、寒い冬を乗り切っているようです。どの衣装も色鮮やかで、いろんなビースで装飾されていたり、銀が採れる場所なのでシルバーアクセサリーをたくさん身につけたりも。もちろん私もいっぱい着せてもらいました(笑)。最後の日には、みなさんが美しい民族衣装を着て、私たちにお別れの儀式をして下さったんですが、その時に「今度は夏ではなくて、冬に来て下さいね」って話に。というのもその時にちょうど冬の衣装を着させてもらっていて、その流れで「じゃあ今度はマイナス60度の冬を体験しに来ます!」ってお返事してしまいました…(笑)。
Q.番組では発見された肉片からマンモスを復活させようというプロジェクトを紹介されるそうですがそれについて聞かせて下さい
マンモスの復活計画を開始しているのは、和歌山県の近畿大学生物理工学部です。その研究室で凍ったマンモスの肉片を見せていただいたのですが、これは本当に臭いですね! 初めはそうでもないんですが少し表面が溶け出すと…、肉や付着した土や草の腐ったような臭いが一気にきます(笑)! でもその臭いを嗅ぐと、マンモスの肉というか、明らかに生物が腐ったものだなっていうのが分かったような…。復活のための技術は、日本のバイオテクノロジーが関係していて「あと数年で本当にマンモスの復活が実現するかも」って、実感できるくらい進歩しているので驚きました。マンモスについては、何万年も前に「こんなすごい動物がいたんだよ」というロマンをみなさんに感じて欲しいです。マンモスが生き返るかもしれないというワクワク感、そして本当に生き返って大丈夫なの? という複雑な気持ちがありますが、マンモス復活にまつわる驚くべき技術もとても興味深いところですのでぜひ、ご覧になって下さい!
(夏の強い日差しで地面の氷が解けると、生きていたときの姿のまま凍った状態で、地中から現れるというマンモス。果たして末吉さんは、氷づけのマンモスに出会うことはできるのでしょうか? またマンモス復活という、夢のようなプロジェクトの全貌が明らかになる今回の「世界ふしぎ発見!」をお見逃しなく!)
ミステリーハンター 末吉 里花(すえよし りか)Plofile
1976年10月16日生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。96年度ミス慶応。趣味は料理、テニス、水泳。中学、高校時代をニューヨークで暮らし、特技は英語。
ファッション誌でモデルとして活躍し、現在はレポーター業を中心に活動。女優として2001年の香港映画「野狼」「パラパラサクラ」にも出演。ミステリーハンターは今回で7回目。