現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ36 > 499.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 弥生の始まり紀元前5世紀 九大グループが定説裏付け(共同通信) ― 詳しい論拠を知りたい 投稿者 シジミ 日時 2004 年 7 月 26 日 05:42:41)
シジミ樣、いつも興味深い情報をありがとうございます。小生も不勉強ながら歴史に興味を持っている一人です。考古学の研究について、非常に素朴な質問があるので教えていただきないのですが....ちょっと質問内容をうまくまとめられず長くなってしまいそうなのですが、
今回の弥生時代の始まりについては九州大学の人類学研究グループの研究のようですが、こうした古い文明の研究を行う時のアプローチとしては、素人の私が新聞記事などの情報から想像するに大きく二つのアプローチがあるように思っています。
1)放射性炭素年代測定法や気象学などの科学データを解析する。(理科系)
2)史書や文献などを検証する。(文科系)
上記の1)は理科系の高度な知識や技術が必須。2)については深い歴史的知識と古文書解読や語学力が必要とされます。いずれにせよ1)2)とも両方とも高度な専門知識と技術が要求されます。同一人物が、両方兼ね備えるのはほぼ不可能でしょうね。
大学ですと史学科というのは文科系ですね。私の従弟も関西にある大学の文学部史学科に学んでいたときには飛鳥などの発掘のアルバイトをやっていました。けれども発掘品の科学的検証は、出てきた植物の鑑定や年代測定などの理科系の知識や技術が要求されるといっていました。彼は理科がダメだったので困ると言っていた。私も私立文系卒業で理科には弱いのでよく判るのですが。
さてこうした有る程度史書が残っていそうな範囲の考古学研究の場合(例えば邪馬台国論争など)、大学の史学科が中心になって行い科学的検証はアウトソーシングするんでしょうか?
あるいは稲作の発祥の研究については大学の農学部の先生が中心になっているようにも思えます。こういう場合は理科系の研究者が史書や古文書についての検証はアウトソーシングするんでしょうか?
もちろん今回の弥生時代の検証に「九大グループ」とあるように専門が異なる多人数のメンバーが協力して行う場合が多いとは思います。
今の考古学研究のニュースを見ていると、科学的検証手段が飛躍的に進歩したために、考古学は科学者が中心で行いうようにみえるのですが、実際のところはどんな感じなんでしょうか?興味あるのでご存知でしたらご教示ください。