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(回答先: 基本的には異議なしですが・・・ 投稿者 真相ハンターK 日時 2004 年 4 月 24 日 12:52:50)
真相ハンターKさん、どうもです。
今回の「イラク人質事件」にまつわる「責任論」については、
「人質となった人たちが、テロリストによる殺害のみならず、どういうかたちでイラクで命を落としたり四肢のいずれかをなくすことになっても「自己責任」である。
遺族や家族そして本人がイラクで起きたことを理由に、日本政府に対し賠償を請求などの責任を追求することはできない」というのが、「自己責任」のすべてだと思っています。
一方、日本政府は、「テロには屈しない」と「退避勧告をした地域で起きた事件であり自己責任」を理由に、人質になった人たちを見殺しにするような政治判断を下しても「自己責任」です。
政府が、最悪の事態になるのは仕方がないと思いつつ、“自分たちの政治的配慮”に基づき救出をめざすのも「自己責任」です。
ここまでは、人質事件そのものに関わる「責任」です。
3人は解放されたわけですから、帰国に伴う旅費などを法令の規定通りに負担する責任はあります。
そして、解放された人たちは、イラク入りの動機や目的をきちんと説明し、どうであれ拘束されるに至った状況判断と行動の誤りを詫びる責任もあります。
加えるなら、人として、解放に向け支援した人たちだけではなく、心配をした人たちや批判をした人たちへの感謝の気持ちをきちんと表明すべきだとも思っています。
真相ハンターKさんの説明のなかで気になるのは、
>この件が一気に「責任論を問え派」に傾いたのは、人質家族の「ワガママ」としか思
>えない「政府の責任論」でした。そこには自分の義務を忘れた視点からの権利意識の
>全面主張があったわけです。
今回のケースでは、政府が、「全力を挙げて救出する」なぞと言わずに「テロには屈せず」と「自己責任」を根拠に“ご家族が自主的に対処してほしい”と言っていれば、そのような政府を、国民それぞれが政治的にどう評価するかという問題に収束するということもできます。
しかし、政府は、「全力を挙げて救出する」と言いながら、「テロに屈することはできないから自衛隊の撤退という要求は受け容れられない」とし、「救出作戦を検討している」といった情報まで流出させていました。
そうであるならば、人質の家族が「ワガママ」を叫んでも何ら非難されることではないはずです。(その「ワガママ」を実現するためには政府がそれを聞き容れなければならず、政府はそれを拒否する自由を持っています。一私人は叫ぶだけの力しかないのです)
人質の家族にとっての「最大の義務」は、政府を動かすことを含めてあらゆる手段を行使して人質となった家族を無事取り戻すことだと私は考えています。
日本政府が実質的に見殺しという態度をとれば別の相手に働きかける“義務”があり、日本政府が人質の安全がより損なわれる可能性がある「救出作戦」を敢行してもらおうとしているのを知れば、それを押しとどめる“義務”があると思っています。
3日間の猶予しかない状況におかれた人質の家族が今回のような対応を見せた政府に「政府の責任論」を叫んだことをもって、あれこれ言うひとは「カス」だと私は思っています。
何より、人質の家族は権力を行使できる立場でもなければ力もない人たちです。
今回のケースをチャンスとばかりに、「左翼叩き」や「反戦活動家叩き」に利用している人たちには救いがあると思っていますが、それが“正論”だと信じ人質及び人質家族を叩いている人は愚かだと思っています。
国家と政府を混同する人たちも異様だと思っています(笑)
真相ハンターKさんが言われる人質家族にとって「自分の義務」とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか?
★ 参照書き込み
『「近代国家」の権力者は自己を律しなければならず、一般国民はわがままでいいのです。』
( http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/459.html )