現在地 HOME > 掲示板 > 戦争49 > 971.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
2004.03.22
Web posted at: 19:40 JST
- CNN/AP/REUTERS
ワシントン――昨年2月まで米ホワイトハウスのテロ対策担当特別補佐官を務めたリチャード・クラーク氏が、22日発売の著書で、米同時多発テロ前後のブッシュ政権の対応を厳しく批判し、波紋を呼んでいる。同氏によれば、ブッシュ大統領は当時からイラクのフセイン政権打倒を優先させ、国際テロ組織アルカイダの脅威を軽視していたという。ホワイトハウスは同氏の主張に対し、詳細な反論を発表した。
クラーク氏は21日、CBSテレビのインタビュー番組で著書の内容について語り、ブッシュ政権のテロ対策を「ひどい仕事ぶり」と批判した。
それによると、クラーク氏はブッシュ大統領の就任直後から、アルカイダの脅威について真剣に協議するよう側近らに働きかけたが、取り上げられなかった。安全保障上の課題としては、イラクやミサイル防衛網が重視されていたという。「大統領はテロの脅威を何カ月も無視し続けた。その間に行動を起こしていれば、同時テロを防げたかもしれない」というのが、同氏の主張だ。
また、同時テロの翌日、ラムズフェルド国防長官は、イラクへの報復攻撃を提案したという。さらにブッシュ大統領もクラーク氏に、アルカイダとイラクとの関連を見つけるよう指示した。「大統領は、イラクが同時テロを起こしたとの結論を望んでいる様子だった」という。「再選を目指すブッシュ大統領が、テロ対策の実績を看板に掲げるなどとんでもないことだ」と、クラーク氏は語る。同氏は23日、同時テロに関する調査委員会で証言する予定だ。
これに対し、ホワイトハウスの声明は「クラーク氏が昨年辞任した時ではなく、選挙戦真っただ中の今になって大統領批判を始めたことに、政治的意図が感じられる」と反撃。「大統領は就任直後からアルカイダの脅威を認識し、ホワイトハウスはただちにアルカイダ打倒の戦略を立て始めていた」「当時クラーク氏が示したアルカイダ対策の提言は、すでに実行されているものばかりだった」「大統領がテロ発生直後に、イラクの関与も含め、あらゆる可能性を把握しておきたいと考えたのは当然のことだ」など、クラーク氏の主張に逐一反論している。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200403220012.html