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事象の“解釈”や説明は様々であることを如実に示す記事である。
先日のマドリードで起きた同じ多発列車爆破テロが凝りに凝った「数遊び」で企てられた“儀式テロ”であることは明かだが、それをもって、アルカイダ犯行説に結びつける人たちもいるということがわかった。
2004年3月11日(6+3+11→9+11)・9月11日と3月11日が年を半分に区切る日付であること・2001年9月11日と2004年3月11日の間には911日の日数があることなどの“数的隠喩”でテロを敢行するという“芸当”が、追い詰められ監視もされているはずのETAやアルカイダなどに可能とはとうてい思えない。
スペインはETAのテロルを常に警戒してきたし、9・11以降はどこの国よりも苛烈な「アルカイダ捕捉作戦」を実施してきた。(ドイツ・イタリア・英国よりも数多くムスリムを拘束してきた)
アルカイダがスペインでテロを行うとしても、発覚を恐れながらかろうじてつかんだ機会にとにかく敢行するというもので、「数遊び」を秘めてテロを敢行するような“余裕”はないはずだ。
もちろん、米英及びテロ対象国の“黙認”があればその限りではないが、それはアルカイダが首謀者とは言えないものであり、米英を頂点として権力機構のテロルと言うべきものである。
(たとえアルカイダそのものやアルカイダを名乗るものが実行したテロであっても、“首謀者”は米英の政権や謀略機関であり、アルカイダは米英のエージェント(アセット)ということになるだけだ)
知識があれば誰でもできる「数遊び」が“証拠”になるとは思っていないが、3・11マドリード列車爆破テロが、ETAやアルカイダ(イスラム過激派)など追い詰められた勢力(組織)によって引き起こされたものではないという強い“心証”にはなると思っている。
本日発売の「日刊ゲンダイ3・16」3面の記事より:
表題・見出し:「スペイン列車爆破でテープ声明」
「アルカイダ:次の標的は伊と米!」
「日本にも接近するテロの影」
記事:アルカイダ系のものと言われるビデオの発見経緯など前半部分は省略
「 スペインのテロ発生が、時差の関係で米国を襲った「9・11」から911日後と計算できることも、アルカイダの影をちらつかせている。米国では大騒ぎだ。元クウェート大使館専門調査官の保坂修氏(早大イスラム科学研究所客員助教授)が言う。
「アルカイダの関与と決めつけるのは時期尚早ですが、関与していたとすれば内部で大変なモラルハザードが起きている。追いつめられ、完全に節度を失っています。アルカイダは“見た目”を大事にする組織で、これまでも象徴的な場所を狙ってきた。すべてのイスラム教徒が納得できる形にするためです。説得力に欠けるスペインの列車を狙ったとすれば、完全に暴走を始めたことになります」
何でもありの状態ほど怖いものはない。仏メディアにアルイカイダ傘下の犯行姓目津について説明したイスラム過激派「アルムハジルーン」の指導者オマル・バクリ・モハメドによると「スペインの死の列車」に続くのは「イタリアの死の黒煙」で、最後が「米国の死の嵐」という。そのためイタリアの「原子力発電所」が狙われるという見方が浮上、当局は厳重警戒態勢だ。日本も真っ先にイラク戦争を支持しイラクに兵を送っているのだから安心できない。」
★ 「スペインのテロ発生が、時差の関係で米国を襲った「9・11」から911日後と計算できる」の部分は、両端落し(9・11と3・11の間にある日数)で911日であり、“時差の関係”というのは解釈ミスだと言える。
(スペインのテロが米国西部時間ではまだ3月10日のときに行われたという話なんだろうが、それではせっかくの「数遊び」という隠喩が台無しになる(笑))
保坂氏が言う象徴性も、3・11マドリード列車爆破テロが「数遊び」という点で十分“象徴的”と言えるのだから、「追いつめられ、完全に節度を失っています」という解釈は成り立たないだろう。