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続報、マドリッド列車爆破:爆発は4つ、死者130名を越す【スペイン版9.11】
最新のエル・パイス電子版速報によりますと、爆発は、7時35分から45分にかけて、マドリッド最大の駅アトゥーチャ駅で2回、エル・ポソ、サンタ・エウヘニアでそれぞれ1回で、死者はすでに131名を数えています。またいまのところ犯行声明はどこからも出されていませんが、「ETAの犯行」がすでに定着して(させられて)いるようです。特にエル・パイスの報道ぶりは群を抜いています。(エル・パイスは社会党よりで社会党は国民党以上にETAつぶしに熱心ですから。元首相のフェリペ・ゴンサレスが警察と諜報部員に組織された「民間」極右団体を使ってETAメンバーを虐殺していたほどです。)
国民党の次期首相候補マリアノ・ラホイは「ETAは民主主義に喪章をつけた」と語り、社会党と連合左翼(共産党系)もETAの犯行と決め付けて非難しています。傑作なのはETAと直結し現在は非合法化されているバタスナ党の広報担当者エドゥアルド・オテギの発言で、「これはETAとは無関係で、アメリカのイラク政策を支援するスペインを狙ってアラブの抵抗勢力がやったことだ。」いずれにせよ、14日の総選挙では、よほどスペン国民が鋭く本質を見抜かない限り、国民党の大勝は約束されたでしょう。
明日(12日)に政府主催の「反テロ大デモンストレーション」がマドリッドで行われることが早速決まったようで(手回しの良いことで!)、おそらく各地方の都市でも「反テロデモ」が盛大に行われることでしょう。今月の20日(土曜日)にアメリカ・イギリスなどのイラク戦争に反対する反戦組織のデモが予定されているのですが、恐らくこの官製「反テロデモ」にかき消されてしまうでしょう。
コンテキストによる判断でしかありませんが、私はこれを「ETAを利用したスペイン国家中央情報局(CNI)の犯行」と断定いたします。スペインもまたこのまま押し流されていってしまうのでしょうか。いずれ日本でも同様のことがおきる可能性があります。日本の皆様、お気をつけください。
スペイン版9.11糾弾!